今年で3年目!現在の日本でのコロナイメージは?

hand sanitiser

photo by Jake Evans

コロナ禍が始まってもうすでに3年目。ワクチンの3回接種も浸透し、世界的にもコロナ以前のような普通の生活に戻ろうとする動きが主流になっています。日本でもこの夏は政府からの外出自粛要請などの制限はありませんでした。外国からの観光客の受け入れも条件付きで始まっています。そのせいか7月8月は新型コロナウイルスの感染者数が急激に増加する場面もありました。まだまだコロナ禍が去ったとは言い難い状況ですが、さて、2022年9月現在の日本での日常生活はどのようなものなのでしょうか。

 

感染者の自宅療養期間が見直しに

日本政府は9月7日に新型コロナウイルス感染症患者の自宅療養機関の見直しを発表しました。

  • 新型コロナウイルスに感染していて症状がある、または診断後に症状が出た人:発症日を0日目として7日間経過し、かつ、症状が軽快後24時間経過した場合は、8日目から解除
  • 新型コロナウイルスに感染したが無症状でその後も症状がない場合:検体採取日を0日目として7日間経過した場合は、8日目から解除。ただし、5日目に検査キットによる検査で陰性を確認した場合は、6日目に解除。
  • 同居家族等の濃厚接触者:感染対策を講じた日(もしくは患者発症日のいずれか遅い方)を0日目として5日間経過した場合は、自宅待機終了。

上記は軽症の人が自宅療養する場合の指針です。症状が重い人は医師の指示に従って療養します。

 

外出時のマスクは健在

コロナ禍に関わらず、以前から日本には外出時にマスクをする人が多くいました。これは花粉症や空気汚染対策のためでしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大で外出時のマスク着用はすっかり定着しています。大型商業施設など人の集まる屋内でもマスクを着用する人がほとんど。マスクの種類は市販の不織布マスクや布マスクなど人によって様々です。ちなみに、新型コロナウイルス感染症が流行し始めたころは市販マスクが品薄になり入手困難な時期がありましたが、現在では十分に流通しています。

 

オフィスや学校では

日本ではコロナ禍によるロックダウンはありませんでしたが、2020年に緊急事態宣言が出され、日本政府や自治体政府から外出を自粛するよう要請がありました。その結果、オフィスや大学や専門学校でもリモートワークやオンライン授業が導入されました。現在ではまだリモートワークを続けている人もいれば、通常の出勤に戻った人も。デスクワークの人はリモートを続ける傾向にあるようです。工場勤務やサービス業などリモートワークにできない業種は感染対策を行った上で業務を行っています。営業など顧客に会う職種ではオンラインで会議や商談を行っているという会社もあります。

学校は通常の対面授業に戻っていますが、消毒やマスクの着用の徹底など感染対策を取っています。特に小中学校などはクラスターを避けるためにかなり厳しく対策していますが、生徒の年齢が上がる大学や専門学校などでは感染対策はしているものの、小中学校ほど徹底した管理は行われていません。

 

飲食店では

2020年4月の緊急事態宣言が出されたころ、飲食店の営業を8時までに制限したり酒類の提供を控えるような要請がありました。加えて日本全体が外出自粛に入っていたため、飲食業界は大ダメージを受けました。今では飲食店の営業に特に制限はありませんが、席の間の間仕切りや消毒などの感染対策はまだ継続中です。外食に対する抵抗はもうあまり見られなくなりましたが、それでも前に比べると大規模な会食が減っていたり、なんとなく外食回数を控える人がいたりと飲食業界の顧客の戻り具合はコロナ禍以前に比べて完全に元通りとはいかないようです。

 

イベント会場やコンサート

コロナ禍によって最も様変わりしたことと言えば、コンサートやイベントなどの様子かもしれません。2020年はコンサートや音楽フェスなどの大型イベントやスポーツ大会などが相次いで中止になり、2021年から感染対策を行ったうえで再開される動きが出てきました。しかしマスク着用はもちろんのこと、観客の間にスペースを空けたり声を出して騒ぐことが禁止されていたりする場合もあり、会場の様子が以前とは全く違っていたという感想がたくさんありました。コロナ禍が終息すればまた以前のようなにぎやかな雰囲気に戻るのかもしれませんが、特に日本ではルールを真面目に守る傾向があるのでしばらくこの静けさは続きそうです。

 

旅行

2022年の夏はしぶりに外出制限のない夏でした。旅行なども特に制限はないので遠出をしてホリデーを楽しんだ人もいるのではないでしょうか。お盆休みの時期には例年通り帰省ラッシュが起こり、高速道路や空港、鉄道駅などでは混雑が報じられました。しかし、まだ遠出の旅行を控えている人は多く、例えば出かけるにしても同じ県内で済ませたり、あまり混雑する場所へは行かないようにしているという人が多いようです。また、海外旅行も以前より自由に行けるようになりましたが、航空運賃が以前より高額になっていることに加えて出発前検査や厳しい感染対策などもあり、これもまた元通りとはなっていません。

 

まとめ

2019年の終わりに新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まってからもう3年が経とうとしています。2020年から2021年は世界中がこのパンデミックに振り回され続けましたが、なんとか元のように不自由なく生活しようとする雰囲気になってきています。ただし日本ではこの夏に再度感染拡大が見られたため、また少し自粛ムードに逆戻りした印象がありましたが、今では落ち着いています。これからもまた感染拡大の波があるかもしれませんが、いつまでもコロナに振り回されてばかりもいられないというのが皆の本音かもしれませんね。

 

 

あきらことほ

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あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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