
photo by Fumi Yamazaki
相変わらず上昇を続ける訪日観光客の数。観光局は、2025年上半期の海外からの観光客数を1850万人と発表しました。日本で体験できるアクティビティは、様々な日本食を食べること、史跡や神社仏閣めぐり、都市観光、ナイトライフなど多岐にわたります。また、地方ごとに特性がありその土地ならではの体験ができるのも日本旅行の魅力ですね。せっかく日本を旅行するのですから、限られた滞在期間の中でできるだけ沢山のアクティビティを楽しみたいもの、しかもお得に!今回は日本に住んでいる人も、海外から日本にやってくる人も使える、日本でアクティビティをお得に楽しむ方法をご紹介します。
美術館、博物館、観光施設の無料開放日
日本では、11月3日は「文化の日」として祝日に定められており、この日は日本のあちこちで博物館や美術館といった文科系施設が無料開放されます(2025年は東京国立博物館、京都国立近代美術館、奈良文化財研究所飛鳥資料館など)。
その他、東京都は10月1日を「都民の日」と定め、都内の庭園、植物園、動物園、博物館、美術館といった施設の利用料が無料になります。
関西圏では文化の日の後11月中旬に「関西文化の日」があり、8県2府のg博物館、美術館、資料館を無料開放しています。日本で行ってみたい文化施設がある人は、この時期を狙って行くとお得に展示を鑑賞することができます。
無料施設展望台
都市観光というと、なんとなく見に行ってみようかなと思ってしまうのが、展望台からの景色というやつです。高所から見渡す景色は確かに絶景、しかし、そこそこの料金がかかってしまうのが玉にキズです。そんな時に利用したいのが庁舎や一般ビルの展望台。例えば東京ならば都庁。45階から東京の街をパノラマで見渡せます。また、大阪なら梅田スカイビルの空中展望台は有名で、39階までは無料で入場できます。また、群馬県庁、茨城県庁、富山市役所、堺市役所など、地方自治体の庁舎には無料の展望台を備えたものがたくさん潜んでいます。自分の旅行先の自治体に無料で開放している展望台がないか、事前にチェックしてみましょう。
穴場遊園地を選ぶ
日本のテーマパーク、遊園地と言えばディズニーランド&シーやユニバーサルスタジオジャパンなどがよく知られていますね。これら有名どころは確かに楽しいし、一度は行ってみたいと心動かされることでしょう。しかし!どうにもこうにも入場料が高い。また世界的に人気の場所とあって、待ち時間も並大抵ではありません。そんな時にお勧めしたいのが、あえてメジャーな場所を外して少しマイナーな地方の遊園地に目を向けること。例えば、
- 富士急ハイランド(山梨県)ワンデイパス:大人6,000~7,800円
- 日本モンキーパーク(愛知県)ワンデイパス:大人3,900~4,500円
- サンリオピューロランド(東京都多摩市)1日パスポート:大人4,900~5,900円
これらの遊園地は絶叫系の乗り物が充実していたり、世界的に有名なキャラクターに出会えたりと、なかなか個性的な魅力が詰まった場所になっています。そのうえ、ディズニーランドやUSJと比べて料金が大幅に安く*、1日中楽しめるので一考の価値ありです。
ちなみに、近年テーマパークや遊園地は変動料金制を取り入れているので、入場者が多くなる週末や祝日ではなく閑散期の平日を狙うと最も安価な料金で入場できます。
*ディズニーランド/シーの1日チケット(大人)は7,900円から、USJは8,900円から
周遊パスを使う
東京や大阪など主要都市の観光にぜひ活用したいのが、周遊パスと呼ばれる1日交通機関が乗り放題になるパス。これ、実は交通費がお得になるだけではないんです。周遊パスの嬉しいところは、その交通機関を使っていけるエリアで色々と割引が受けられるところ。
例えば、東京の周遊パス(東京メトロ線・都営交通)である「東京メトロ/都営線1日乗車券」は一部の飲食店や小売店、文化施設などで割引が受けられます。大阪にも「大阪周遊パス」、京都には「京都地下鉄&バス1日乗車券」があり、同様に交通費以外でも割引や特典が受けられます。
まとめ
日本は歴史あり、文化あり、食あり、現代的な遊び場ありと、アクティビティに事欠かない国です。楽しむ場所は数限りなくありますが、旅行の予算には限りがあります。でも滞在中は色んな知恵を駆使してできるだけ低予算で、できるだけ沢山の体験をしたいものですね。嬉しいことに昨今の海外からの渡航者の増加に伴って、旅行者用のお得なプランがたくさん打ち出されるようになりました。今回ご紹介した節約方法は、日本在住の人も海外から日本に来る人も使えて分かりやすいものばかり。各施設のウェブサイトでも、無料開放日やお得なチケットの情報を公開しているので、お目当ての場所は事前にチェックしてみてください。
