photo by Koichi Hayakawa
2022年もいよいよ終わりに近づいてきました。昨今の急激な円安の影響で日本観光熱も盛り上がっており、今のうちに日本旅行をしたいという声をたくさんききます。日本の観光地はそれぞれ季節にあった楽しみ方があり、東京や京都、北海道などの人気の観光都市はもちろん一年中たくさんの観光客であふれています。それぞれの土地にそれぞれの魅力があるのですが、冬の間しか見られない景色や冬の間にぜひ訪れておきたいという場所もたくさん存在します。今回は12月に行きたい日本のおすすめ観光スポットをご紹介します。
北海道・青い池&白ひげの滝
photo by Yusuke Miyahara
北海道の観光名所といえば札幌や小樽、富良野などたくさんありますが、冬の間にぜひ訪れたいのが美瑛町にある青い池。その名のとおり青い水をたたえた美しい池で、春から秋にかけては青い水の中に立ち枯れのカラマツが映ってなんとも幻想的です。ただ、美瑛町は北海道のちょうど真ん中あたりに位置しており、12月ともなればすでに深く雪が積もっているので青い湖水を見ることはできません。そのかわり、夜間に雪の積もった池と木々がライトアップされます。照明は10分間ワンサイクルで様々なパターンになるように設定されており、まるで異世界のような不思議な光景を楽しむことができます。
また近隣の観光名所・白ひげの滝もライトアップされているので、青い池を見に行く時はぜひこちらも訪れてみましょう。北海道ならではの雄大な自然を味わうことができます。
山形県・蔵王樹氷ライトアップ
photo by 8ware
山形県と宮城県の県境に位置する蔵王。夏はハイキングや登山、冬はスキーやスノーボードなどのウインタースポーツを楽しめる場所として人気の観光地です。特に冬場には、気温0度以下の環境で空気中の水分が木の枝や葉にぶつかって凍り、そこへさらに雪が入り込んでできる樹氷が見られる場所として知られています。山形蔵王では毎年12月下旬から2月まで樹氷をライトアップしており、巨大な白いモンスターのようになった木々が色とりどりに照らし出されている姿は圧巻です。樹氷の鑑賞は樹氷高原駅から山頂までロープウェイで移動し、山頂付近で散策、無数のスノーモンスターを間近で鑑賞します。鑑賞時間は夜間で気温はマイナス10度以下になるため、しっかり防寒着を着用して向かいましょう。
山形蔵王樹氷ライトアップ
開催期間:2022年12月24日~2023年2月27日
ロープウェイ利用時間:17:00~21:00
ロープウェイ運賃: 大人3,500円 子供1,800円
神奈川県・鎌倉の紅葉&江の島ライトアップ
photo by nagi usano
日本でお寺や神社をめぐるとなるとまず思いつくのは京都や奈良ですが、ここ鎌倉も12世紀から13世紀の中央幕府が置かれ、またその鎌倉時代には新しい仏教の宗派がたくさん起こったことで数々の寺社仏閣が残っています。それらのお寺や神社の庭園では秋になると美しい紅葉を鑑賞することができます。有名なところでは鶴岡八幡宮、長谷寺、円覚寺など。12月中旬ごろまでが見ごろです。また、鎌倉から電車で行ける湘南にある江の島では、11月から2月の間江の島シーキャンドル(旧江の島展望灯)とその周辺がライトアップされます。12月の間は、昼間に紅葉を見た後は江の島で幻想的な光の中を散策して鎌倉観光を楽しみましょう。
湘南の宝石(江の島ライトアップ)
開催期間:2022年11月23日~2023年2月28日
岐阜県・白川郷
photo by sakaki0214c
白川郷は岐阜県庄川流域にある集落で、合掌造りと呼ばれる急こう配の三角屋根の家々が特徴的です。その昔は冬になると積雪のために周辺地域との交流が完全に遮断され、そのため日本の秘境と呼ばれてきました。今では車で年間を通じてアクセスできるため、冬でもかやぶき三角屋根の家々やその周辺に雪が積もっている幻想的な風景を鑑賞することができます。白川郷では11月ごろに初雪が降り、本格的な降雪は12月中旬以降に始まります。白川郷周辺には鉄道駅や空港などはないため、アクセスするには自分で車を運転、または金沢、富山、名古屋から高速バスを使います。金沢/富山からは約1時間半、名古屋からは2時間強と少々時間がかかりますが、日本古来の美しい農村の様子を残す風景は一見の価値ありです。
兵庫県・神戸イルミナージュ/神戸ルミナリエ・カッサアルモニカ
photo by Shoko Muraguchi
日本を代表する港町神戸は日本の港町の中でも特に異国情緒にあふれ、いわゆる典型的な日本の観光地とは少し違った雰囲気を楽しめる人気の都市です。その神戸市の北側にある神戸フルーツフラワーパーク大沢では、毎年11月から2月までイルミネーションイベント・神戸イルミナージュが開催されます。まるでおとぎの国に入り込んだような幻想的なイルミネーションの数々は、いつまでも見飽きることがありません。
また、神戸のイルミネーションといえば、1995年に阪神淡路大震災からの復興・鎮魂を願って始まった神戸ルミナリエが有名です。こちらは残念ながら2020年からはコロナ禍のために中止が続いています。そのかわり、南京町にて光と音のイベント、カッサアルモニカ・音楽の宝箱が開催されます。聖堂のように美しくライトアップされたステージ上で演奏されるコンサートを楽しむことができます。
神戸イルミナージュ
開催期間:2022年11月19日~2023年2月26日
開催時間:17:00~22:00(点灯17:30-21:30)
会場: 道の駅 神戸フルーツフラワーパーク大沢
入場料:中学生以上1,500円、小学生以下1,300円
神戸ルミナリエ・カッサアルモニカ
開催期間:2022年12月9日~年12月18日
まとめ
今回紹介した場所はどれも季節限定のレアな光景が楽しめるところばかり。寒い冬はなかなかアクティブになりにくい季節ですが、せっかく観光に来たのなら最大限に日本の冬を楽しみたいものです。雄大な雪景色やクリスマスシーズンのイルミネーションは、冬にしか見られない貴重な光景です。12月中に旅行を予定している人は、ぜひ今回ご紹介した場所にも足を延ばしてみてください。