
photo by Nicolas Mirguet
交通費、宿泊費ときて、旅行中にもう一つ節約できるとしたら、それはもちろん食費。私たちのほとんどは1日3回食事をしますから、日数を重ねるうちに食費にかかるお金もどんどんかさんでいきます。とはいえ、日本の食文化は日本旅行に期待する要素として度々挙げられるほど大きな魅力ですから、最大限に楽しみたいもの。その思いは日本に在住中の人も、海外から観光に来る人も同じです。日本に住んでいる人たちは、普段国内旅行をするときどんな方法で費用を抑えつつ美味しいものを楽しんでいるのでしょうか。
近隣のスーパーで食品を購入(タイムセールも考慮する)
食費を安くあげる方法で最も効果的なのは、外食やテイクアウトではなく、宿泊しているエリアのスーパーで既成の弁当や総菜を買う方法。弁当や総菜はコンビニエンスストアにも売っていますが、スーパーの商品はコンビニエンスストアよりも低価で購入できます。さらにスーパーには毎日タイムセールがあり、製造してから一定時間が経過したできあい食品が割引になります。タイムセールの時間帯は店によって様々ですが、午前中早い時間や夕方が多いです。
また、宿泊している場所に調理機器があれば、スーパーやコンビニで冷凍食品を買うという方法もあります。
自炊で食費削減
長期の旅行でぜひトライしたいのは、キッチンや調理器具完備の宿泊施設に泊まって自炊をするという方法。泊まる場所をアパートメントや民泊にすれば、キッチン、炊事道具、食器が用意されているので、自宅にいる時と同じように料理することができます。食材は近隣のスーパーや朝市などで購入すれば、3食外食と比べて大幅にコストダウンです。
また、スーパーや市場などにはその土地の特産品が売られているので、そこでしか食べられないものを自分で調理して食べるという別の楽しみもあります。
外食は格安レストランチェーン、またはランチタイムで
日本は先進国の中では比較的外食代が低い国ではありますが、やはり昨今のインフレで外食費は高騰しています。しかし旅行中はどうしても出先での外食は必至。できるだけ外食費を抑えるためにぜひ活用したいのが、料金設定の低いレストランチェーン。日本全国に店舗のある店としては、サイゼリヤ(イタリアン)、松屋(牛丼)、幸楽苑(ラーメン)、餃子の王将(中華)、くら寿司、スシロー(寿司)、大戸屋、やよい軒(和食)などがあります。
また、外食チェーン以外でおススメなのが個人経営の飲食店のランチメニュー。ランチタイムは日中もっとも客入りの多い時間帯で、お店は通常よりも低価格で満足感のあるメニューを用意しています。同じ外食するなら、ランチタイムはお得にその店の看板料理を楽しむチャンスです。
地元の特産品は朝市で
旅行で地元グルメを楽しみたい、しかもお得に!と思っている人が絶対はずせないのが朝市。朝市とは定期的に地元の農産物や加工品を販売している物産市です。漁港のある町や地元の特産品のある町で定期的に開かれています(週末が多い)。もちろん地元のスーパーなどでも購入はできますが、朝市のいいとことは何と言っても食材が新鮮であること。また、市場なので店の人に商品について質問したり、値段の交渉をするのも面白い体験になります。
有名な朝市は千葉の勝浦朝市、北海道の函館朝市、石川の輪島朝市がありますが、その他にも日本全国で開催されています。朝市の情報は自治体のホームページで公開しているので、旅行が週末にかぶるときには自分の滞在先に朝市がないか調べてみましょう。
100円ショップを有効活用
色々な商品が100円(税抜)という低価格で購入できる100円ショップは日本全国にたくさん店舗を展開しています。日用品を売っている店というイメージですが、お菓子や乾物、スパイスといった食品も色々な種類をそろえています。スーパーよりも品揃えは少ないですが、商品によってはスーパーよりも低価格で購入できることも。また、小さいサイズの商品が多いため、旅行中に少しだけ入手したい人にとって便利です。100円ショップの大手にダイソー、Seriaがあります。
まとめ
世界中で愛されている日本の味。観光庁の調べによると、日本食を食べることは日本を訪れる理由として常にトップに入っています。数十年前は、日本食と言えば寿司やてんぷらといった定番中の定番といったものしか知られていませんでしたが、近年はラーメンやカツカレー、お菓子など、一口に日本食といっても種類はさまざまです。すべてのものを外食で済ませるとなると高額ですが、今日ご紹介した方法をうまく組み合わせれば、おいしい日本食がお得に楽しめること請け合い。日本を旅行する時には観光だけでなくその土地その土地のおいしいものをたくさん楽しみましょ。
