photo by kiai
10月も終わりに近づき景色もすっかり秋、そろそろ晩秋に近づいてきました。日本の秋の風景といえば、そう、真っ赤なもみじや日の光に輝く黄金色のイチョウなどで美しく色づいた山や庭園。全国各地の紅葉スポットが、色鮮やかな秋の景色を楽しむ人たちで賑わいます。今回は日本全国の「紅葉の名所」と呼ばれる場所のうち、日本第二の都市大阪から電車で行くことのできるスポットを5つご紹介します。
大阪城公園(大阪府)
大阪都心に位置する大阪城公園は、普段から都会のオアシスとして大阪市民に愛されており、ジョギングや散策を楽しむ人たちがたくさん見られます。緑豊かなこの公園は梅や桜の名所としても有名ですが、秋には大阪随一の紅葉の名所へと姿を変えます。天守閣前にある樹齢300年の大イチョウ、公園東側のイチョウ並木をはじめ、園内の至る所に植えられたもみじやカエデなどが、常緑樹の緑と美しいコントラストを作り出します。二重の堀の水面に映る秋の景色も美しいです。
【見頃】11月上旬~12月上旬
【所在地】大阪府大阪市中央区大阪城
【最寄駅】JR大阪環状線:森ノ宮駅または大阪城公園駅、JR東西線:大阪城北詰駅、京阪電車:天満橋駅、地下鉄谷町線:谷町4丁目駅または天満橋駅、地下鉄中央線:谷町4丁目駅または天満橋駅など
万博記念公園(大阪府)
太陽の塔で知られる万博記念公園。1970年に開催された日本万国博覧会の展示会場を、現在は自然公園、文化施設、スポーツ施設を備えた総合公園として公開されています。ここでは10月下旬からアメリカフウやカエデ、紅葉、ケヤキなど様々な樹木が色づき始めます。西大路通のプラタナス並木、EXPO’70パビリオンの外壁の蔦、国立民族学博物館前のケヤキ並木などたくさんの紅葉スポットがありますが、日本庭園の茶室周辺やもみじの滝は美しい日本の秋の景観を観賞できる場所として特に人気があります。
【見頃】11月中旬~11月下旬
【所在地】大阪府吹田市千里万博公園
【最寄駅】阪急線:南茨木駅、山田駅または蛍池駅、地下鉄御堂筋線:千里中央駅、地下鉄谷町線:大日駅、京阪本線:門真市
箕面公園(大阪府)
箕面川沿いに南北に続く渓谷にある自然公園。ここ箕面公園にはいくつもの紅葉鑑賞スポットが点在しています。最寄りの箕面駅から徒歩約5分のところにある一の橋から夫婦橋周辺、徒歩15分の瀧安寺周辺、徒歩20分の地獄谷周辺など、秋の箕面山を散策しながら美しい渓谷の景色を楽しむことができるとあって、毎年たくさんの観光客が訪れます。特に最終スポットの箕面大滝周辺は、高さ30メートルから落ちる滝とそれを取り囲むカエデの燃えるような赤が圧巻です。
【見頃】11月中旬~12月初旬
【所在地】大阪府箕面市箕面公園
【最寄駅】阪急箕面線:箕面駅
須磨離宮公園(兵庫県)
昭和42年に開園した今上天皇縁の須磨離宮公園。神戸市外からほど近く、眺望も美しいこの公園は家族での外出やデートスポットとしても人気。公園東側に位置する植物園には四季折々の花や木がたくさん植えられており、園内の和庭園、もみじ滝、もみじ道は特に秋の紅葉鑑賞スポットとして広く知られています。11月18日から11月29日までの紅葉のシーズン中は、19時まで開園時間を延長してもみじのライトアップが行われます。入園には15歳以上400円、小・中学生200円の入園料がかかります。
【見頃】11月中旬~11月下旬
【所在地】兵庫県神戸市須磨区東須磨1-1
【最寄駅】山陽電鉄本線:月見山駅または東須磨駅
奈良公園(奈良県)
鹿で有名な奈良公園。511ヘクタールという広大な敷地の至る所にナンキンハゼやイチョウ、もみじが植わっており、常緑樹の緑と美しいコントラストを作り出します。大仏池周辺の色とりどりに色づいた木々や、正倉院南側のイチョウの葉のカーペットなど見どころがたくさん。また周辺には東大寺や春日大社、興福寺など世界遺産に指定されている重要文化財も点在。どれも日本にいる間に一度は訪れておきたい場所ばかりです。これらの歴史的建造物と色鮮やかな紅葉のコラボレーションは、まるで絵画の世界。あまりに広いため人込みが少なく、ゆっくり紅葉を鑑賞して歩けるのも魅力です。
【見頃】11月上旬~12月上旬
【所在地】奈良県奈良市春日野町、雑司町、高畑町、登大路町
【最寄駅】JR:奈良駅、近鉄:奈良駅
まとめ
秋はお月見や秋祭りなど、なにかと行事の多い季節。日本人にとっては、紅葉鑑賞も古くから行われて来た遊びのひとつです。関西圏の紅葉スポットと言えばまず一番に思い浮かぶのは京都の古刹ですが、大阪周辺にもたくさん名所と呼ばれる場所があるのです。今回ご紹介したのはどれも大阪中心部から電車で1時間以内のところばかり。大阪観光のついでに澄んだ空気と青い空、美しく燃える日本の秋を堪能しに出かけてはいかがでしょうか。