観光ビザで日本旅行。日本への再入国は何回までできる?

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photo by jpmatth

通称「観光ビザ」「短期ビザ」などと呼ばれる短期滞在ビザ。実際に日本に観光や商用などで来る人のほとんどが短期滞在ビザで来日します。日本とビザ(査証)免除の取り決めのある国や地域のパスポートを持っていれば、ビザ(査証)がなくても日本に入国することができて手間いらずです。ここで気になるのが、短期滞在ビザで日本へ入出国を繰り返せば、結果的にずっと日本にいられるのでは?という点。実際のところ、短期滞在ビザでの日本への入国は何回までできるのでしょうか?

 

短期滞在ビザについておさらい

一般的に「観光ビザ」と呼ばれているのは、日本では「短期滞在」の在留資格を指します。短期滞在は観光、会議や展示会出席などの商用、スポーツ大会への参加や親族訪問などの目的のために発行されます。報酬の伴う就労は不可、滞在期間中の全ての費用を弁済できる資金が必要などの条件がありますが、比較的簡単に取得できます。短期滞在には在留中の一時出国・再入国は一切認められておらず、日本を出国した時点で失効してしまいますので、再度短期滞在で日本へ入国したい場合は改めて在外日本公館でビザ(査証)の発給を受け、入国審査で上陸許可をもらう必要があります(ビザ免除国・地域のパスポート保持者を除く)。
「短期滞在」はあくまでも一時的な滞在を目的としたものですので、上陸許可を得るには航空券など期限内に必ず日本を出国する意思があることを証明するものが必要になります。

 

ビザ(査証)免除について

日本は2017年7月現在、68の国や地域と短期滞在のビザ(査証)免除を実施する取り決めを結んでいます。ビザ(査証)とは、旅行者のパスポートが有効かつその旅行者が日本に入国する資格があることを示す証書のこと。本来であれば、短期滞在であっても事前に在外日本国公館でビザ(査証)の発給を受け、日本に到着後入国審査を受け上陸許可をもらって初めて在留資格の発給を受けます。ただし、このビザ(査証)免除国・地域のパスポートを持っていれば、事前にビザ(査証)を取得することなく入国審査で短期滞在の在留資格を貰って日本に入国することができます。

ビザ(査証)免除国・地域のパスポート保持者に付与される在留期間は、パスポートの発行国によって下記のように異なります。

  1. インドネシア、タイ、ブルネイ:15日
  2. アラブ首長国連邦:30日
  3. それ以外の国・地域:90日
  4. 3.のうちアイルランド・オーストリア・スイス・ドイツ・リヒテンシュタイン・英国・メキシコは、最初の90日を超える前に延長申請をすれば最大6か月まで滞在可能

 

短期滞在ビザについて覚えておきたいこと

短期滞在ビザで日本に滞在できるのは、1年間に180日まで

短期滞在は書類を揃えて申請すれば比較的簡単に査証を取ることができます。ビザ(査証)免除国・地域にいたっては、パスポートを持って日本へやってくるだけでほとんどの人が問題なく上陸許可をもらえます。それならば、在留期間が切れそうになるたびに日本国外へ出国してまた戻ってくるということを繰り返せば、長期滞在用ビザを取ることなくずっと日本に滞在できるのでは?と思われるかもしれません。しかし、実際にはこのような方法での長期滞在は認められていません。短期滞在の在留資格で日本に滞在できる期間は、原則として180日まで。これは1年の半分近くに相当し、これを超えて滞在するのであればもう「短期滞在」とはみなされないのですね。ちなみに、「1年のうちに180日間」とは、最後に「短期滞在」での在留を終えて日本を出国した日から起算して1年前までの期間のうち、同じく「短期滞在」で実際に日本に滞在していた期間の合計日数となります。過去の入国時に付与された在留期間の合計ではありません。

稀に過去1年の合計滞在日数が180日を超えていても、短期滞在での在留が許可される場合もありますが、これは入国審査で審査官が特殊な事情がありやむを得ないと判断した場合に限ります。単純に観光目的だけで年間180日以上の滞在は非常に難しいのが現状です。

短期滞在で出入国を繰り返す場合の注意

前述のとおり短期滞在ビザで日本に滞在できるのは、年間で合計180日まで。ただし短い期間に日本への出入国を繰り返すと、ビザ(査証)の取得が必要な国の人の場合ビザの申請が不許可になることがあります。また、入国審査官が日本での滞在目的に疑問を抱き、長時間拘束されて質問を受けたり日本への入国を拒否されたりすることも。これは主に不自然に何度も日本への出入国を繰り返すことで、入国審査官に渡航目的を偽っているのではないかとの疑いを持たれてしまうためです。入国審査で最終的に上陸許可が下りるかどうかは、入国審査官の個人判断に任されているので、短期滞在で何度も日本に入国しようとする人は常に入国拒否の可能性があることを知っておく必要があります。

 

まとめ

どうやら、観光ビザでの日本入国に明確に何回までという規定はない模様。入国の回数よりも実際に滞在した日数が問題になるようです。ただし、日数の基準を満たしていれば何度でも日本へ入国できるかというと、話はそんなに単純ではありません。最終的に入国審査官が短期滞在での入国が妥当だと判断しなければ、上陸許可はおりないのです。間隔を空けずに何度も何度も日本へ入国をしていると、審査官に不審がられて入国をされたということもあるようですので、頻繁に日本へ来たいという人は注意する必要がありそうです。

 


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あきらことほ

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日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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