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日本人の魚介類の消費量が多いことは世界的にも知られています。しかも魚だけではなく、アサリやハマグリ、牡蠣といった貝類も日本人の大好物。特にアサリやシジミなどの二枚貝は、みそ汁にいれたり酒蒸しにしたりと日本の食卓でもおなじみの食材です。もちろん普段はスーパーや鮮魚店で購入するものですが、春先から初夏にかけては自分で浜辺に出かけて貝をとることもできます。東京近郊にも料金を払って潮干狩りができるスポットがいくつかあり、中には無料で開放されているところも。今回は都心から電車でいける潮干狩りスポットをご紹介します。
ふなばし三番瀬海浜公園(千葉県船橋市)
都心から最も近い潮干狩りスポットとして人気の公園。期間中は毎日開催しているわけではなく、指定の日のみ潮干狩りを楽しむことができます。開催日と開放時間は公園のウェブサイトで公開しているので、出かける前にチェックしておきましょう。ここではアサリの他に、バカ貝やマテ貝がとれることも。公園についたら潮干狩り利用券を購入して料金を支払います。
アクセス:JR船橋駅南口、京葉線二俣新町駅より京成バス「船橋海浜公園」行き終点下車
場所:千葉県船橋市 ふなばし三番瀬海浜公園前の干潟
開催期間:平成30年4月14日(土)~6月17日(日)
料金:大人(中学生以上)430円(税込)、子供(4才以上)210円(税込)
※アサリの持ち帰りは別途100gにつき80円かかります。
江戸川放水路河口(千葉県市川市)
ここは整備された潮干狩り場ではなく自然にできた干潟なのですが、面積が広くマテ貝などが多く取れることで穴場として人気のスポット。毎年3月頃から近隣の人たちがたくさん潮干狩りに訪れます。正規の潮干狩り場ではないので、入場料などもかかりません。その反面、特別な整備のされていない川沿いの干潟ですので、ところどころ足場が悪くなっていることもありますので注意が必要です。できれば着替え等の用意をしていった方が無難です。ここでは主にホンビノス貝がとれます。
アクセス:JR仁保新町駅から徒歩20分
場所:千葉県市川市 江戸川放水路河口
料金:無料
木更津海岸中の島公園(千葉県木更津市)
関東圏の潮干狩りのメッカといえば千葉県。木更津市には人気の潮干狩りスポットが何か所かあるのですが、電車でのアクセスが一番いいのはこの中の島公園。最寄り駅のJR木更津駅から徒歩25分と少々離れているのですが、とれる貝の種類が豊富でアサリのほかマテ貝、ハマグリ、赤貝などもとれます。少々料金が高いのが難点ですが、休憩室や温水シャワー、売店などが揃っていて設備が充実しているので快適に過ごすことができます。
アクセス:JR木更津駅から徒歩25分
場所:千葉県木更津市中の島
開催期間:平成30年3月17日(土)から
料金:大人(中学生以上)1800円/2㎏、子供(4才以上)900円/1㎏
海の公園 潮干狩り場(神奈川県横浜市)
横浜市金沢区にある人工島・八景島の対岸にある海の公園。この公園の海岸沿いにある潮干狩り場は、横浜で最も人気のスポット。ピークシーズンにはかなりの人出がありますが、浜が広大なのであまり気にせず潮干狩りを楽しむことができます。しかも無料なのがうれしいところ。ここでは主にアサリ、シオフキ、カガミガイ、マテ貝がとれます。一度にとれる貝は2㎏まで、2㎝以下の稚貝はとってはいけないなどのルールがあります。
アクセス:金沢シーサイドライン「海の公園南口」駅、「海の公園柴口」駅または「八景島」駅からすぐ
場所:神奈川県横浜市金沢区海の公園
開催期間:平成30年3月中旬~6月頃
料金:無料
潮干狩りのヒント
道具
潮干狩りには最低限次の道具が必要です。場所によっては売店などで道具まで売っていることもありますが、売り切れていることもあるので自分で準備していった方が無難です。とった貝は自ら上げっぱなしにしておくと傷んでしまうので、ざるや網に入れて海水につけながらとります。貝を持ち帰る時は、蓋つきの保冷ボックスか、バケツがあった方が便利です。
- 熊手
- 網かザル
- バケツもしくは保冷ボックス
服装
潮干狩りは浜辺で長時間座って行う作業です。思いのほか日に焼けますので、日焼け止め、サングラス、帽子は必須アイテムです。また、晴れていても春先の海風は冷たく感じることもあるので、上着を持っていくといいでしょう。服が濡れることもよくあるので、大人でも着替えはあったほうがいいです。
- つばの広い帽子
- サングラス
- 日焼止め
- 着替え
- 長靴かつま先をカバーしてあるサンダル
- 上着
潮見表の確認
潮干狩りは当日干潮になる2時間ほど前に到着するようにしましょう。再干潮を過ぎてしまうと、徐々に海水が増えてくるため、だんだん貝を取りにくくなっていきます。当日の干潮時刻は潮見表で確認できます。
まとめ
日本の春の風物詩、潮干狩り。浜に座ってただただひたすら貝を求めて砂を掘るという地味な作業ですが、始めてみるとなかなか楽しくて病みつきになってしまうのです。大ぶりの貝が沢山取れた時にはかなり達成感もありますよ。アサリやハマグリなどとれた貝を自宅に持ち帰る人は、必ず海水程度の食塩水に数時間つけて「砂抜き」してから調理しましょう。