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これまで日本旅行といえば、東京や京都、大阪といった人気観光地を見て歩き、土地の名物料理を楽しむ人が圧倒的大多数でした。しかし今、ただ見て楽しむだけの旅行から体験型の旅行をする人が増えています。体験型旅行とは、街歩きや農村地域でのサイクリングツアーなど、日本人インストラクターの案内で実際の日本の生活や文化を実体験できるアクティビティです。中でも人気なのが、和食の作り方を学べる訪日外国人向け料理教室。これまで日本食レストランで食べていたような食事を、実際に自分で作りながら習得することができるのです。
外国人向け料理教室とは?
訪日観光客向けに、英語で行われる日本料理教室です。主催者の自宅やスタジオで行われるスタイルを取っている教室が多く、食材はもちろん、調理器具やエプロン、食器も主催者側で用意してくれます。2人から8人程度の小さなグループでレッスンしており、一人だけでも数人のグループでも参加することができます。クラスの人数に限りがあり、食材等の準備もあるため早めの予約が必要です。予約は主催者が開設しているウェブサイトから直接入れられるほか、クラスについて質問があればメールで問い合わせも受け付けています。アレルギー対応やベジタリアンメニューなどのリクエストがある人は、事前に相談しておいたほうがいいでしょう。
日本料理教室の例
Buddha Bellies Cooking School Tokyo(東京)
YUCa’s Japanese Cooking(東京)
Beautiful Washoku Cooking(東京)
Eat Osaka(大阪)
Cooking Sun(京都・東京)
どんな料理を教えてくれるの?
もちろん、日本人といえども毎日寿司や天ぷらを食べている訳ではありません。一口に和食といっても、高級料亭の懐石料理からランチタイムに楽しむ定食など、そのスタイルは様々。訪日観光客向けの料理教室では、一般的な日本人が普段食べているような家庭料理を扱っているところが主流です。また、ほとんどの料理教室ではメイン料理一品だけではなく、1回のレッスンで汁物や副菜まで含めたトータルな献立を学ぶことができるので、旅行後に自宅で日本式の食事をコーディネートすることも可能です。次に挙げるのは、実際に料理教室で学ぶことができる献立の例です。
- 和牛ステーキ・揚げ出し豆腐・野菜の副菜2品・みそ汁
- お好み焼き・餃子
- 季節に合わせた寿司
- うどん・照り焼きチキン
- ホームスタイルラーメン・餃子
レッスン当日の流れ
ウェブサイトで予約を入れたら、当日指定の住所を訪問してレッスンを受けます。日本料理のレッスンはおおまかに次のような構成になっています。レッスン時間は各教室ごとに異なりますが、だいたい2-3時間のところが多いようです。
- 講師から日本料理、当日作る料理や材料、作り方、手順について説明
- 講師の指示に従いながら、調理開始
- 後かたづけ、テーブルセッティング
- 試食
※レッスンの後に、地元のスーパーや市場などを巡るガイドツアーが用意されている教室もあります。
注意点など
- ほとんどの教室では、レッスンに必要なものは全て提供してくれます。自分で何か持参することはほとんどありませんが、念のため予約の後に来る確認メールはきちんとチェックしておきましょう。
- 一回のレッスンでは参加者全員が同じ献立を習います。ベジタリアン用の料理など、食材に指定のある料理を習いたい場合は、それ用のレッスンに参加します。
- レッスンは全て予約制です。事情があって参加できなくなってしまったときは、すぐに主催者に連絡を入れましょう。1週間前までは無料でキャンセルを受けてくれるなど、各教室によってキャンセルポリシーは異なりますが、無連絡での欠席や24時間以内のキャンセルは返金不可になります。
まとめ
今人気の英語で学ぶ日本料理教室。お寿司や天ぷらなどのみんなが知っているメニューから、とんかつや唐揚げ、お好み焼きなどのカジュアルメニューまで、いろいろな献立から選ぶことができます。時間も長くて3時間ほどなので、例えば東京観光のついでに組み込むのにちょうどいい長さです。普段レストランでしか食べたことのなかった料理を、自分で作れるようになるなんて最高ですね。日本に旅行に来る際には、ぜひ料理教室に参加して、お気に入りの和食メニューをマスターして帰国後に自慢しちゃいましょう。ちなみにこれらの料理教室は観光客以外の方も受けることができるので、興味のある方はぜひ申し込んでみてください。