ついでに習ってみる?実は日本人にもできない着物の着付け

着物きつけ

photo by Annie Guilloret

21世紀が訪れて、はや20年が経とうとしています。さすがに、未だに着物に脇差の侍が日本にいると信じている人はいないでしょうが、日本人は着物を着ているというイメージは少なからずあるはず。実際、着物は今でも日本人の生活の中に生きています。しかし、ほとんどの日本人にとって着物はなにか特別な時に着るもの、という認識です。普段から着物を着て生活している人はごく少数。そして驚くことに、日本人の国民服ともいえる着物を自分で着られるという人は、驚くほど少ないのです。その一方で訪日中の購入や、着用をしたい外国人が多数います。そんな人たちのために、日本の着物の着付けや縫い方を英語で教えてくれる教室があります。

 

着物の着付けについて

日本に来てみれば一目瞭然ですが、着物は日本人の伝統衣装にもかかわらず、現代の日本社会において普段着物を着て生活しているという人はほとんどいません。そのため、今やほとんどの日本人にとって着物とは「特別な機会にわざわざ着るもの」という認識です。200年ほど前にはだれでも毎日自分で着ていたはずですが、今では着物は自分では着ることができないのが普通。着物を着るときは着付け師にわざわざ着せてもらうことも珍しくありません。慣れてしまえばそれほど難しくないのですが、着物を着るためには襟の併せかた、裾の合わせかた、帯の結びかたに加えて、美しく見せるための体形の整えかた、紐の結びかたなど、覚えることがたくさんあるのです。初めての人にとってはかなり複雑な工程になるため、美しく着物を着たい人はぜひ着付けを習っておくといいでしょう。

 

Modern Kimono 笹香

東京原宿にある着物レンタルModern Kimono 笹香では、自分で着物を着るための着付け教室を英語で開催しています。初心者には浴衣と細帯を使った着物着付けコース、浴衣の場合は2回で6,000円、着物の場合は4回で20,000円。ある程度自分で着つけられる人には帯の結び方など自分の学びたいポイントを集中して教えてくれるコースがあります。また、着物の着付け師になるためのサーティフィケートコースもありますが、このコースは日本語で行われるので、理解できるだけの日本語力が必要になります。着物のレンタル店なので、着付コース以外にももちろん、ヘアセットや着付けサービスも行っていますよ。サービスは全て要予約です。

Modern Kimono 笹香
住所:渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道422
TEL:03-6721-0040

 

Musuhi

着物の着付師および着物コンサルタントのオーナーが主催する着物教室。コースは2種類あり、一つ目は6-7回にわたって行われる、名古屋帯を使った着物の着付けの基本をしっかり学べるコース。特に学びたい点があれば要望に応えてもらえます。個人レッスンは1回90分で7,500円、2-4人のグループレッスンも受け付けています(グループレッスンの料金は要問合せ)。二つ目は名古屋帯を使った着物の着付け、もしくは浴衣の着付けの1回のみの個人レッスン。着物の着付けは1回120分で10,000円、浴衣のコースは1回90分で7,500円です。1回のみのコースもグループレッスンを受け付けています。
その他のサービスは、レンタル着物を使った着付け、ヘアメイクとフォトセッションがあり、個性的でモダンな着付けでプロのカメラマンに写真撮影をしてもらえます。予約や問い合わせは全てウェブサイトから。

Musuhi

 

うるわしき

国内外から人気の観光地、京都市。1000年以上の歴史を持つ神社仏閣が多く、国宝に指定されている文化財の数は群を抜いて全国トップです。景観の維持のための条例が定められていることもあり、古き日本の趣をふんだんに残しています。着物でのそぞろ歩きが日本一似合う街といっても過言ではないでしょう。京都の人気観光スポットの伏見稲荷近くにあるレンタル着物ショップ「うるわしき」では、英語に加えて中国語でも着物の着付けレッスンを行っています。レッスンは2-3時間で1回18,000円(税抜き/レッスン料のみ)、自前の着物がなくレンタルする場合は別途料金がかかります。着物は初めて着る人にとっては、かなり拘束的に感じる場合もあります。ここ、うるわしきでは、着物を着るにあたって必要な所作なども丁寧に教えてもらえるので、まったくの着物初心者でも安心です。

うるわしき
住所:京都市伏見区深草稲荷榎木橋町26-1
TEL:080-5763-2290

 

まとめ

日本の着物は素材や絵柄の美しさで、世界的にも人気。日本に来た際に着物を着て写真撮影や、なかには着物を買って帰りたいという人もかなりの数います。でも、着物に振れたことのない人にとって、それを着るのは至難の業です。結局はガウンとして使うという人が多いのですが、せっかく日本にきて浴衣や着物を購入するのであれば、正しい着付けも知っておきたいものですね。以外に一度覚えてしまえば、簡単かもしれません。

 

 

あきらことほ

この記事を書いた人

あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>