photo by Kentaro Ohno
世界中コロナ禍で景気が低迷している昨今ですが、その一方で盛況なのがネット通信販売やネットオークションといったEコマース。外出が減り自宅で過ごす時間が増えている中、自由時間に作ったDIY作品やリサイクル品を出品したり、副業として通信販売を始めたりする人が増えているのです。Eコマースを利用する時に必要不可欠なのが、郵便や宅配便などの運送サービス。日本は国土が小さく人口が多いためか、陸運ネットワークが充実しておりサービスも豊富。今回は日本国内で荷物を送る方法をご紹介します。
日本で使える主な宅配業者
日本には郵便局をはじめ、小包を配送してくれる運送会社がいろいろあります。中でも特に規模が大きく利用者が多いのは次の3社。チルド配達や集荷サービス、送り状印刷などサービスも充実しています。
- 郵便局:もっとも支店/営業所が多く、ネットワークも最大規模。小包配送は「ゆうパック」や「ゆうパケット」など数種類あります。
- ヤマト運輸:宅配業者の中では最大手の企業。日本全国に営業所を構え、配送の速さには定評があります。通常荷物に加えて冷蔵/冷凍荷物の配送など、サービスの種類が豊富です。
- 佐川急便:ヤマト運輸と並んで大手の宅配サービス会社。近距離荷物の即日配達や、クール便など、他2社と同じく様々なサービスを用意しています。
3社共通の主なサービス
時間指定、冷蔵/冷凍品配送、自宅で送り状印刷、集荷サービス、
送り状の書き方
手書きの送り状
手書きで送り状を書く場合は、郵便局やヤマト運輸、佐川急便の営業所で送り状を入手します。下記はヤマト運輸の送り状ですが、郵便局や佐川急便の送り状も似たようなデザインです。届け先、依頼主の情報、内容物や日時を指定したい場合はその詳細を記入して、荷物に貼り付けます。
オンラインで送り状を印刷
郵便局、ヤマト運輸、佐川急便とも、自宅でパソコンを使って送り状を印刷することができます(利用者登録が必要です)。オンラインの送り状印刷サービスを使うと、住所録が作成できるので、次に同じ宛先に荷物を送るときなどに住所を入力する手間が省けて便利です。また携帯アプリでも送り状を作成することができます。
- 郵便局:ゆうびんIDを取得し、「Web ゆうパックプリント」で印刷(普通紙A4に印刷)
- ヤマト運輸:クロネコメンバーズに登録し「送り状発行システムC2」から印刷(普通紙A4に印刷)
- 佐川急便:「e飛伝Web」に利用者登録して印刷(専用用紙に印刷、用紙は利用者登録すると配達してもらえます)
集荷依頼
自宅で印刷した送り状は、荷物と一緒に郵便局や運送会社の営業所、コンビニなどに持ち込んで支払い/発送できますが、自宅に集荷に来てもらうこともできます(その際は、集荷時に運賃を支払います)。集荷は電話でも予約できますが、郵便局/ヤマト運輸の場合はオンラインでも集荷予約を受け付けているので便利です。
- 郵便局:ゆうびんIDがなくても集荷予約可能(自宅住所や連絡先など詳細の入力が必要です)。
- ヤマト運輸:クロネコメンバーズに登録が必要です。英語サイトからも集荷予約ができます。
- 佐川急便:集荷予約は最寄り営業所に電話で依頼します。
注:重量のある荷物を発送する時は、集荷依頼をかけたほうが手間が省けて便利です。集荷依頼は郵便局、ヤマト運輸、佐川急便とも無料で受け付けています。一方、営業所へ持ち込みで発送すると少額の割引サービスが受けられるので、軽いに荷物の場合は持ち込みしたほうがお得になります。
まとめ
リモートワークの増加やなんとなく浸透してしまった外出自粛ムードの結果、なにかと自宅にいることが多くなった昨今。郵便局や各運送会社では、オンラインで再配達や集荷予約、送り状の印刷を行えるようにサービスを充実させており、以前のように営業所まで出向かなくても荷物が送れるようになっています。方法はいたって簡単。パソコンで送り状を作成・印刷して荷物に貼り付けて、集荷時に支払いをして持って行ってもらうだけ。重量のある荷物を送りたいときにも便利なサービスです。もちろん、従来通り営業所で送り状を記入して発送することもできるので、自分の生活スタイルに合った方法で荷物を発送しましょう。