雪が初めての外国人が感動!行ってよかった日本の冬祭り

雪まつり

photo by iyoupapa

しんしんと一面に降り積もる真っ白な雪。初めて雪を目にした外国人の多くが、その美しさにはかなり心打たれるようです。今回ご紹介したいのは、雪が初めての外国人が感動した冬祭り。雪の美しさはもちろん、そのアート性にも十分心引き付けられますよ。

 

北海道の冬祭り『さっぽろ雪まつり』

日本での雪まつりの鉄板は、なんといっても『さっぽろ雪まつり』。毎年国内外から200万人以上もの観光客が訪れ、もはや日本を代表する冬祭りと言っても過言ではありません。北海道札幌市の大通公園をメイン会場に、市内数か所で毎年2月上旬の約7日間だけ行われています。さっぽろ雪まつりといえば、のメイン会場を飾る大雪像は、自衛隊、そのOBをはじめ、地元の有志の方々、市の職員、などいわゆる素人さんが作り上げたもの。しかし、そのクオリティはかなり高いことでも知られています。その彫刻ばりの、感動的な細かな模様には思わずため息が…。もちろん、見るばかりでなくアクティブにも雪が楽しめます。長さ約100m(!!)の雪で作ったチューブスライダーや、ラフティングボートをスノーモービルが引っ張ったり(!!!)と奇想天外なイベントもありで、子どもばかりじゃなく大人も大はしゃぎできますよ。併せて北海道のグルメイベントなど盛りだくさん。夜もライトアップがあり1日いても飽きないので、しっかりと防寒対策をして出かけましょう。

さっぽろ雪まつり
北海道札幌市大通公園ほか

 

新潟の冬祭り『つなん雪まつり』

世界でも有数の豪雪地帯、新潟県の津南町で毎年3月中旬に行われるこのお祭り。想像しがたい豪雪地帯という言葉ですが、津南町ではざっくり3メートル超えは珍しくないそう…。その豊富な雪を利用して、このお祭りの日に開催されるのが、日本最大規模のスノーボードストレートジャンプ大会『SNOWWAVE』です。この華麗なパフォーマンスにどっと会場が沸いた後、静かに祭りのフィナーレを飾るのは幻想的なスカイランタン。参加者それぞれが約1000個のランタンを一斉に空へ放ちます。ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」を見事に再現したかのような美しい光景を、まさかこの日本で見られるとは…。感動もひとしおです。他にも一度は入ってみたい「かまくら」体験ができたり、日本で神様と崇められている天狗さまと交流できたり、とほっこりあったかい時間を過ごすことができますよ。

つなん雪祭り
新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡戊585

 

長野県の冬祭り『白馬雪恋まつり』

毎年バレンタインデーの時期に合わせた1週間、長野県白馬村で行われるお祭りが『白馬雪恋まつり』です。その中でも最大の盛り上がりを見せるのは「ハッピーバレンタインナイト」なる幸せイベント。雪に埋め尽くされたゲレンデに映える冬の花火は最高にロマンチックな夜を演出してくれます。まつり初日には「白馬岩岳感謝祭」も行われ、体も心も温まる2000人分の豚汁をはじめ、日本酒や甘酒、ビールなどが大盤振る舞い。地元の皆さん手作りの雪像などが村のあちこちで出迎えてくれるのも何だか嬉しい限りです。もちろん、この期間もスキー場は営業中。たいまつ滑走などの普段見られないスキー場を見られるこの時期の白馬村はかなりおすすめです。

白馬雪恋まつり
長野県北安曇郡白馬村

 

栃木県の冬祭り『湯西川温泉かまくら祭』

日本を代表する観光都市「日光」の冬祭りとしても定着しつつある『湯西川温泉かまくら祭』。毎年1月下旬から3月上旬にかけて行われます。かまくらとは、雪をくりぬいたおうち。でも、そこには神様を崇める場所という日本ならではの深い意味あいもあるのです。大人4人が入れるほどのかまくらの中で、お祭りの期間中は贅沢にバーベキューが楽しめます。かなり寒そうなイメージですが、そんなことは全然ありません。この機会に意外と温かいかまくらの中をぜひ体験してみましょう。思いっきりメイン会場を楽しんだ後は、ちょっと足を延ばして温泉街へ。ここには、もはやこの祭りの定番となった雪だるま街道なるストリートがありオリジナル雪だるまがゴロゴロ。そのユニークさと愛らしさに心奪われること間違いありません。会場近くの河川敷では 日本夜景遺産「歴史文化夜景遺産」認定イベントの名にふさわしく、期間中ほぼ毎日1000個以上のミニかまくらがライトアップ。ほかにも高さ4mの雪で作られた滑り台や、雪中露天風呂の出現など寒さ知らずなイベントが目白押しです。ちょっぴり山奥なので、スタッドレスタイヤの装着は必至ですが、それでも行く価値大の素敵なお祭りです。

湯西川温泉かまくら祭
栃木県日光市湯西川温泉一帯

 

富山県の冬祭り『雪の大谷ウォーク』

世界有数の豪雪地帯「立山」で世界的にも有名な雪の壁を間近に体感できるこのイベント。毎年、4月から6月にかけて行われます。標高2450mのこの場所で体験できる20mにも迫る高さの雪の壁は想像以上の大迫力。実はこの壁、雪に埋もれた道をブルドーザーが1か月ほどかけゆっくりゆっくり掘り進んだ時にできたもの。GPSを使って作業し、数センチのズレもなく道路をぴったりと掘り当てているその出来栄えはお見事。500mも続く雪の壁にはちょっぴり恐怖もあるけれど、この雪の層の強固さは、その高さによる雪の圧縮ゆえにかなりのもの。一説には一枚岩並みの頑丈さともいわれています。なので、この雪壁が崩れたという話はこれまで聞いたことがありません。ご安心を。イベントが行われるのは4月から6月とはいえ、まだまだ雪が山ほど残るこの地域。軽装でやって来たばかりに、寒くて外へ出られない!なんてことが無いようしっかりした防寒対策をお忘れなく。

雪の大谷ウォーク
富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂

 

せっかくなので雪の結晶を見てみよう!

雪と出会って、ぜひ見て欲しいのは何といっても雪の結晶。肉眼では見ることの難しい結晶も、ちょっとした道具を用意しておけば、その感動的な姿を自分の目で確かめることが出来ます。用意したいのは、100円ショップでも買えるような簡単な虫眼鏡と黒い紙か布。黒い紙や布で雪を受け止めて、虫眼鏡で覗けばその美しい雪の結晶が楽しめます。結晶の形も色々あるようです。興味のある方は虫眼鏡と黒い物を片手に、その都度チェックしてみてはいかがでしょうか。

 

 

mitugi

この記事を書いた人

mitugi やまもと えり

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