両国国技館で見るはじめての相撲観戦ガイド

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日本の国技といえば相撲。サッカーや野球などの他のスポーツ同様、テレビで観るよりも生で観戦した方が臨場感たっぷりでよりハマることは確実です。でもなんとなく敷居が高くて……と躊躇してしまう人が日本でも多いのが現実ですが、思い切ってトライしてみたら新しい世界が開けるはず!ここでは相撲の本場、両国国技館での相撲観戦について詳しくご紹介します。

 

そもそも相撲とは?

sumo
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日本の伝統文化である相撲の起源をたどっていくと神話の時代にまでさかのぼります。その年の稲が豊作かどうかを占う農民の祭りの儀式が、宮廷の行事として相撲が開催されるようになった時代を経て、現在の相撲の形が作られたのは江戸時代になってから。プロの力士が生まれ、一般の人々の娯楽として歌舞伎と共に急速に人気が広がりました。長い歴史の中で次第にルールが定められ、洗練されたスポーツとしての形態を整えられて、現在では日本固有の文化として海外からも注目を浴びています。

 

相撲のルールとは?

相撲取組

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相撲のルールはとてもシンプル。相撲をする人は「力士」、相撲の試合は「取組」といいます。まわしを締めた2人の力士が土俵という円形のリングの中で戦い「土俵の外で体のどこかが地面に着く」「土俵の中で足の裏以外が地面に着く」「反則をする」のいずれかをすると負け。1分以内に勝敗が決まることがほとんどです。判定をするのは「行司」と呼ばれる審判です。プロの相撲のトーナメントは「本場所」と呼ばれて、1年間に東京で3回、大阪、名古屋、九州で1回ずつの合計6回あります。体の大きさよりも「心・技・体」の強さが勝負を決めるという考えから、ボクシングのような体重区分はありません。ルールが単純なだけに誰でも楽しめる、世界に通用する究極のエンターテイメント、それが相撲なのです。

 

チケット購入方法

のぼり

東京の両国国技館で大相撲が行われるのは、1月、5月、9月の年3回です。チケットは日本相撲協会公式サイトチケットぴあなどでも購入できますし、両国国技館の窓口でも購入可能です。種類としては、土俵に近い順からたまり席、マス席、椅子席となっています。たまり席は券の入手が難しく、マス席はかなり狭いので、体が大きい外国人の方は椅子席がオススメ。実際に椅子席には外国からのお客さんが数多く見られます。また、一番後ろの椅子席は当日券でも座れる席です。午前8時に販売開始ですが、その前に配布される整理券を求めて早朝から長蛇の列ができます。できるだけ事前にチケットを確保しておくか、当日券を狙うなら早めに行って並んでおきましょう。

 

観戦のマナー

力士photo by jasondunn.com

椅子席やマス席では、特に観戦時のルールが厳しく定められているわけではありません。席を立つことも、取組を見ながら飲食を楽しむことも、写真を撮ることも自由です。一応、「取組中に移動しない」「後ろの観戦客の迷惑になるような帽子や大きな髪飾りを控える」「座布団を投げない(実際には横綱が格下の力士に負けると投げられることもありますが原則禁止です)」といったマナーを頭に置いて、自由に相撲観戦を楽しんでください。服装も特に決まりはないので好きな格好でOK。ただし、力士から最も近くテレビにも映り込みやすいたまり席だけは、飲食や撮影、携帯電話の使用が禁じられるなど、他の席と比べてルールが厳しくなっています。それから、国技館の通用門から支度部屋まで向かう道では、沢山のファンが会場入りする力士を待っています。人気の力士を間近に見たり写真を撮ったりするチャンスですが、皆勝負前で精神を集中しながら歩いていますので体に触れることや話し掛けることは避けましょう。

 

本場所の一日の流れ

国技館

テレビでは夕方からしか中継しませんが、実は一日中楽しめるのが相撲観戦のいいところ。国技館では、次のような流れで取組が行われています。

8:30頃 序の口・幕下の取組

まずは序ノ口や幕下などの若い力士達の取組から始まります。

14:15頃 十両の土俵入り・取組

相撲界で一人前と見なされる十両が土俵入りし取組が続きます。

15:40頃 幕内土俵入り

人気力士たちが色鮮やかな化粧廻しを締めて土俵を一周します。

16:00頃 横綱土俵入り

鍛えあげられた肉体の横綱が四股を踏むと会場から掛け声がかかります。

16:10頃 幕内の取組

テレビでよく見かける強豪力士が登場して熱戦を展開します。

18:00頃 結びの一番~弓取り式

最後である結びの一番が終了した後、幕下力士が行司から弓を受け取り舞う儀式が行われます。

午前中はまだ館内はガラガラで、十両土俵入り(14:15)がある前、14時前後に席に座る人が多いようです。国技館内は見どころも多く、また飲食できるスポットも豊富なので、せっかくなら早めに会場に向かって、相撲の殿堂をたっぷり満喫しちゃいましょう。

 

【番外】両国国技館の楽しみ方

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両国国技館の一階は相撲博物館となっており、力士の錦絵や化粧まわし、番付などを見ることができます。相撲観戦の合間にぜひ見学を。また、館内はグルメも充実。和食レストラン「雷電」で定食やそばなどのメニューを楽しめるほか、売店では有名力士の名前のついたお弁当が大人気。また地下の工場で秘伝のタレに漬けこんで丁寧に焼かれている「国技館やきとり」は必ず食べておきたい一品。甘いものが欲しくなったら国技館カフェのソフトクリームが定番です。国技館の売店では、豆力士ストラップや相撲湯呑、手拭いなど様々な相撲グッズで溢れています。お土産選びに迷ったら、「角力チョコレート」はいかが?横綱や力士・行司・呼出しの形をしたチョコレートで、外国の人には定番のお土産です。また番付表も人気で、「絵番付」と呼ばれる力士の全体像が描かれた錦絵の番付表は、それぞれの化粧まわしもしっかり描かれておりかなり見応えがあります。

 

まとめ

近年ますます外国人の来訪者が増えている国技館。英語版パンフレットやローマ字表記の取組表も完備されているので、外国人の方も安心してどうぞ!また、観戦の後はぜひ両国国技館の周辺に沢山ある、ちゃんこ鍋屋で夕食を。店内に本物の土俵が設けられたお店なんてものもあり、力士たちのパワーの源を味わいながら、生の大相撲の迫力を語り合えば、きっと素晴らしい旅の思い出となることでしょう。

  

 

磯山ゆきえ

この記事を書いた人

磯山ゆきえ 磯山 ゆきえ

気ままな海外一人旅が好きです。外から見たこの国の姿を意識しながら、日本に関する楽しい話題をお届けできたらと思っています。

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