初めての日本!入国手続きはどの位時間がかかるのか?

Japan landing permission stamp in passport macro

2020年の東京オリンピックに向けて観光客の誘致に力を入れている昨今の日本。加えて留学生や海外からの労働者の増加など、日本を訪れる人の数はこれまでになく増えています。最近では全国の空港でLCCの就航も増加しており、日本の主要空港は連日忙しく稼働しています。訪日する人にとっても、日本の地に降り立ったらできるだけ早く滞在先に向けて移動したいですよね。そのためにはまず入国審査をパスする必要があります。初めて来日する人にとっては緊張のひと時。実際、日本に入国するための入国審査にはどのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?

 

検疫・入国審査から税関通過の流れ

飛行機が目的地に到着して降機してからの流れは、次のようになります。

  1. 検疫:床に表示された案内に従って検疫カウンターに進みます。機内で検疫所からの質問票を受け取っていればあらかじめ記入して、ここで提出します。発熱や下痢などの体調不良がある人は、検疫官へ申し出ます。
  2. 入国審査:入国審査カウンターでパスポート等の書類を提示して審査を受けます。ここではパスポートの写真と照合するための顔写真の撮影と指紋の採取が行われます。
  3. 手荷物のピックアップ
  4. 植物・動物検疫:植物(野菜・果物・種子など)や肉製品などを持ち込む場合は、現物を植物・動物検疫カウンターで提示します。
  5. 税関:機内で渡される携帯品・別送品申告書を提出して税関検査を受けます。免税の範囲を超えた品物を持ち込む場合は関税がかかります。免税範囲を超えていない人は緑のカウンター、免税範囲を超えている人・超えているか分からない人は赤のカウンターで検査を受けます。

税関検査が終了すれば入国手続きは完了。あとは到着ロビーを通って目的地まで向かうだけです。

 

バイオカートと自動化ゲートについて

昨今の訪日外国人の増加により、全国の国際空港で入国審査時の混雑が目立つようになってきました。その対策として関西空港や成田空港などの主要国際空港でバイオカートの導入が始まっています。バイオカートとは、これまで入国審査カウンターで行われていた顔写真の撮影と指紋の採取を行うことのできる移動式の機械。これを使用して入国審査のための列に並んでいる間に2つの作業を済ませてしまうことで、審査にかかる時間を大幅に削減できるようになりました。成田空港ではこれまで入国審査の待ち時間が最長で30分近くかかっていたものが、約20分に短縮されています。
また、再入国許可やみなし再入国許可制度の対象となる人は、事前に手続きを行うことで自動化ゲートで簡単に入国審査を行うことができます。自動ゲートで入国すれば入国審査の待ち時間は更に短縮されます。資格のある人はぜひ活用しましょう。

 

入国手続きに必要なもの

一連の入国手続きをスムーズに済ませるために、飛行機を降りたら次の書類をすぐ提出できるように準備しておきましょう。

  • パスポート
  • 在留資格認定証明書(あれば)
  • 出入国記録カード(機内で配布)
  • 携帯品・別送品申告書(機内で配布)

上記以外にも免税範囲を超えて申請が必要な物、検疫に申請しなくてはいけない物は、スーツケースや手荷物のどこにあるかきちんと把握して、すぐに提示できるようにしておきましょう。また、機内で配布される出入国記録カードと携帯品・別送品申告書は、上陸前に記入しておくと入国手続きがスムーズに進みます。

 

結局、入国手続きにかかる時間はどれくらい?

日本への入国手続きは入国審査官が特に問題ないと認め、税関検査や検疫検査も特に申告する事項がなければ、通常は1時間もあれば空港の外に出ることができます。免税範囲を超える携行品や別送品がある場合や、検疫に申告する物品がある場合、手荷物の引き取りが遅くなった場合などはその分時間がかかります。また、入国審査で審査官が上陸理由に疑問を持った場合などは質問が多くなったり、時には別室でさらに質問を受けたりする場合もあり審査が長引くことになります。また、日本への持ち込みを禁止されている物品を所持している場合も、検疫検査で時間がかかります。

上陸拒否になるケース

入国審査は日本の公安秩序を維持するために、好ましくない人物の入国を避けるために行われます。そのため審査官が好ましくないと判断されると、上陸拒否で日本へ入国することなく出国しなくてはなりません。下記は日本の法律で定められている上陸拒否事由の例です。

  • 過去に規制薬物や銃、刃物などの不法所持で上陸拒否をされたことがある
  • 過去に強制退去により出国したことがある
  • 過去に法令違反で1年以上の懲役刑や禁固刑またはそれ相当の刑に服したことがある
  • 過去に規制薬物に関する法令に違反して刑罰を受けたことがある
  • 規制薬物やその原料、摂取のための器具を不法に所持している
  • 銃や刃物、火薬等の危険物を不法に所持している
  • 感染症にかかっている

 

まとめ

初めての海外旅行では入国審査にドキドキしてしまいますよね。入国審査官に何を聞かれるのか不安、という人も多いと思います。でも入国理由に虚偽がなく過去になにか問題を起こした経歴もなければ、何も不安がることはありません。実際のところ入国審査カウンターで何も質問されずに、顔写真と指紋の採取だけで終わったという人も多々います。あとは持ち込み規制のある物品を持たないよう気を付けておけば、問題なく入国手続きを終えることができますよ。

 

 

あきらことほ

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あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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