いざという時のために覚えておきたい!東京防災マップ

防災

photo by David Hepburn

歴史ある古都やトレンド感あふれる大都市を中心とした観光地、また世界中で展開する企業を多数持つ経済大国として認識されている日本。一方で、日本は災害の多い国としても知られています。日本で最も心配な災害と言えば、やはり地震。数年間隔で中~大規模な地震が各地で発生しており、日本に滞在する限りは全く無関係ではいられないのが現実です。加えて、近年増加しているのが集中豪雨による水害。特に夏から秋にかけて発生することが多く、場所を問わず注意が必要になってきました。日本最大の都市東京も例外ではありません。そのため、東京都では都や市、23区が防災マップを公開してます。

 

洪水ハザードマップ

最近日本で多くなっている災害の一つに、集中豪雨や台風による水害があります。特に夏から秋にかけて発生することが多く、日本の各地で深刻な洪水や土砂災害などが起こるようになってきています。また、日本の大都市のほとんどが海に面しており、海抜ゼロメートル地帯(海岸付近にある地面の高さが満潮時の海面の高さより低い土地)と呼ばれる地域を含んでいます。東京都でいえば都心の東部、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区などが該当します。ただし、その他の地域も絶対的に安全というわけではなく、東京都の各自治体はウェブサイトで洪水ハザードマップを公開しています。ハザードマップには次のような内容が詳しく記載されています。

  • 災害レベルごとの行動基準
  • 洪水発生時の避難経路
  • 区内で予想される浸水レベル
  • 洪水発生時に利用できる情報源

洪水ハザードマップは住所地の自治体ウェブサイトからPDFを閲覧、ダウンロードできるほか、役所や防災センターでも印刷物を配布しています。また、東京都建設局のウェブサイトでは、東京都内の洪水ハザードマップを公開している自治体のサイトをリスト化しているので、自宅、学校、会社などいろいろな場所のマップを検索するのに便利です。

 

地震避難所マップ

日本は4つのプレートの境界線に位置しており、内陸型地震の原因となる活断層が多数点在しているため、非常に地震の多い国として知られています。実際、震度1-3規模の小型地震は日常的に頻繁に起こります。しかし、特に気を付けておきたいのは関東大震災や東日本大震災のような超大型の地震。発生時には大変な混乱が起こり命の危険があるため、あらかじめ避難手順や最寄りの避難所の場所を知っておくことが重要です。
東京都の各自治体では、地震が発生した場合の一時滞在場所や避難所を掲載しています。自分の自宅や学校、勤務先から最寄りの避難場所を確認しておきましょう。東京都防災ホームページでは都内の区市町村防災担当窓口のリストを掲載しています。
また、東京都防災マップでも東京都内の一時滞在場所、避難所、給水地点、医療機関を日本語、英語、中国語、韓国語で検索できます。

東京防災ブックレット

30年以内に東京直下型地震が来ることを予想して、その際にどう対応すればいいかが詳しく書かれたブックレット「東京防災」。普段からの備えや、地震発生直後や地震が収まった後にどのような行動をとればいいか、避難先での注意点など、細かいシチュエーションごとにイラスト付きで説明されています。東京都防災ホームページからPDFでダウンロード(無料)できるほか、全国の書店など冊子に印刷したものを130円で販売しています。英語版、中国語版(簡体字及び繁体字)、韓国語版もありますが、他言語版は限られた場所でのみ販売しているので、こちらから販売場所を確認してください。

 

おまけ:大雪発生時の情報収集

東京で冬に雪が降ること自体がそれほど多くはなく、地面に積もるほどの雪はまれにしか降りません。そのため、東京のインフラは雪国のそれのように降雪対策をとっていません。たまにしか降らない雪のために防雪対策を導入しメンテナンスを続けるのは、無駄なコストがかかりすぎるためですね。ということはつまり、いったん雪が積もってしまうと、東京のインフラ、特に公共交通機関の機能が大幅にダウンしてしまうのです。東京では雪による「災害」と言えるほどの被害が出ることはほぼないですが、少しの積雪でも交通手段がなくなってしまう可能性があるため、雪の日は特に交通機関の運行状況などに気を配る必要があります。

東京都防災ホームページ 交通情報リンク

 

まとめ

もとより自然災害の多い日本。最近では集中豪雨による水害の件数が増え、さらなる注意が必要になってきています。災害時に肝心なのは正しい知識を持って適切に非難すること。そのためには正しい行動基準や、自宅や勤務先など普段自分の行動範囲にある地域の避難場所などを知っておくことが重要です。東京都では様々な災害のシチュエーションを想定して必要な情報を公開して、注意喚起を行っています。災害はいつ起こるか予測がつかないもの。非常時に落ち着いて適切な行動ができるよう、今のうちに防災知識を蓄えておきましょう。

 

 

あきらことほ

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あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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