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11月から新規入国者の一部受け入れが再開され、ようやく国際的な人の往来が戻りそうな気配が始まった日本。しかし、世界では新型コロナウイルスの感染が再拡大している地域もあり、日本国内でも外国人の失業や就職難の問題はいぜん続いたままです。そんななか、日本第2の都市である大阪市でも、これからも困難な状況が続きそうな外国籍住民のために様々なサポートが打ち出されています。
大阪府国際交流財団:大阪府外国人情報コーナー
大阪府国際交流財団では、大阪府在住の外国人からの在留資格、労働・仕事、医療、福祉、教育など暮らし一般に関する相談を受け付けています。たくさんの言語に対応しており、英語、中国語、韓国・朝鮮語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、フィリピン語、タイ語、インドネシア語、ネパール語、日本語で相談をすることができます。また、ひと月のうち決まった曜日に弁護士や司法書士への相談、入国在留管理庁の職員による相談などができるようになっています(予約制)。コロナ禍で生活上困ったことがあったり、法律関連の相談をしたい場合に活用しましょう。
大阪府国際交流財団
住所:大阪市中央区本町橋2-5 マイドームおおさか5階
TEL:06-6966-2400
おおさかメディカルネット
外国から日本に来て特に不安を覚えがちなことと言えば、病気やケガをしたときの対応。さらに今はコロナウイルスの問題もあり、もし体調が悪くなったらどうすればいいのかなどの情報は重要です。大阪メディカルネットは、大阪に住む外国人が日本人と同じように医療にアクセスできるように英語、中国語、タガログ語など8か国語で様々な情報を提供しています。例えば、外国語対応の病院や歯科医院の検索ツール、他言語での問診票のテンプレート、各地域の保健所の連絡先など。また、新型コロナウイルス感染症関連の相談は、特別に相談窓口を設けて連絡を受け付けています。感染の可能性がある場合や、ワクチンの接種を受けたい場合など、どういう行動をとればいいかわかりやすく教えてもらえます。
大阪国際交流センター:外国人のための相談窓口
大阪市民の国際交流の場として開設された大阪国際交流センターでは、コロナ禍以前から大阪市に住む外国人が快適に日本で生活できるように、ビザや法律、労働、医療、福祉、その他の生活全般に関する相談を6
か国語で受け付けています。法律相談は月4回、ビザ相談は月2回、決まった曜日に開かれます(要予約)。また、コロナ禍の現在は新型コロナウイルス感染症関連の相談も。相談時間は1回40分、どの相談も無料です。また、2021年12月19日に開催される「外国人のための1日インフォメーションサービス」というイベントでは、13時から17時の間、各分野の専門家に今困っていることを相談できます(10か国語対応)。予約は2021年12月9日締め切りです。
大阪国際交流センター
住所:大阪市天王寺区上本町8-2-6
TEL:06-6773-6533
留学生支援コンソーシアム大阪:Study in Osaka
留学生支援コンソーシアム大阪は、大阪府、大阪市、府内の教育機関、企業などで構成される留学生支援組織。ウェブサイトではこれから日本へ留学する学生向けの準備指南や、日本で勉強中の留学生のための就職情報、学校検索ツールなど、留学生が受けられる授業料の減免など、様々な情報を公開しています。また、コロナ禍で就職活動が難航しがちな留学生のために就職セミナーや、日本で就職した留学生OG、OBとの交流会などのイベントも随時開催しており、その情報もウェブサイト上で公開されています。11月からは日本の水際対策が緩和され、留学生などの新規入国者の受け入れも始まりました。これから日本に来る学生にとっても、すでに日本で勉強中の留学生にとっても、コロナ禍の日本で生活していくうえで役に立つ情報がたくさんあるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ
2019年末のコロナ禍の始まりから早2年。11月に政府が一部の新規入国者の受け入れ開始を発表し、これまで止まっていた国際的な移動が再開される見通しになりました。すでにビザは取得済みで、入国規制で来日が遅れていた人も徐々に日本に入国しはじめ、大阪の外国人居住者の人口はこれから増えていく見込みです。日本でもまだまだコロナ禍は収束しておらず、これからも生活一般だけでなく、医療や福祉の面でもサポートが必要な場面があるかもしれません。そのような時には、今回ご紹介した大阪の外国人向けサポートを利用してみてください。