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まだまだオミクロン株の拡大は収まっていませんが、コロナ禍の初期と比べて状況が緩やかになってきたころから、世界も日本も少しずつ国境を開けていく方向にシフトしています。日本政府からはまだ観光客受け入れ再開の発表はされていませんが、入国規制は確実に緩和されてきており、短期滞在者の入国ももうすぐ再開するかもしれません。日本には旅行や短期滞在に便利な施設がたくさんありますが、民間だけでなく訪日外国人がお得に使える公共施設もあるのです。今回は来日時に使うと便利な公共施設をご紹介します。
政府観光局公認インフォメーションセンター
日本政府の観光局は全国の観光案内所と提携して、訪日外国人に適切な案内をできるインフォメーションセンターの整備をしています。各センターは提供できるサービスのレベルに応じて3段階のカテゴリーに分けられています。
- カテゴリー1:常駐でなくとも何らかの方法で英語対応可能。地域の案内を提供。
- カテゴリー2:少なくとも英語で対応可能なスタッフが常駐。広域の案内を提供。
- カテゴリー3:常時英語による対応が可能。その上で、英語を除く2以上の言語での案内が常時可能な体制がある。全国レベルの観光案内を提供。原則年中無休。Wi-Fi あり。ゲートウェイや外国人来訪者の多い立地。
観光局認定の観光案内所は、人気のある観光地を中心に日本全国にあります。観光庁のウェブサイトからはカテゴリーや地域から案内所の位置検索をすることができます。設備は案内所によってまちまちですが、カテゴリー3の案内所には観光案内の情報の他に、Wi-Fi、パソコンを使用できるスペース、両替所、携帯のSIMカードの販売などのサービスがあるところもあります。
スポーツセンター
健康に関心がある待っている現在、積極的に利用したいのが地域のスポーツ施設。多くは市区町村が運営しており、トレーニングルームや体育館、屋外グラウンド、屋内プール、ロッカールームやシャワー室など、かなり充実した施設が整っています。国籍問わず誰でも利用可能。料金もトレーニングルームやプールなどの施設ごとに各数百円で利用することができ、お得です。公立のスポーツセンターは料金を払えば1回ごとの利用が可能(回数券を購入する施設もあり)。日本滞在中にジムなどを使いたい人にはお勧めです。
公営国民宿舎
みなさんは「公営国民宿舎」という公共の宿泊施設を知っていますか?国立公園や自然公園、温泉地など日本各地に58か所あり、国民宿舎という名前ですが国籍を問わず誰でも利用できます。一番の魅力は一般的なホテルと同じクオリティの施設を完備しているうえに、料金が大人一人につき一泊7,000円から10,000円程度で2食付きというリーズナブルな料金で利用できる点。(施設によっては年末年始、GWなどの繁忙期は特別料金あり)また、別料金にはなりますが、地元の食材を使った特別料理のオプションのある施設もあります。予約は電話予約が基本ですが、公営国民宿舎のウェブサイトからオンライン予約できるところもあります。人気なので予約はお早めに!
公共キャンプ場
上記で紹介した公営国民宿舎は公共キャンプ場も運営しています。日本各地に61か所あり、ウェブサイトでは無料のキャンプ場の紹介もあります。無料なので現地の設備はトイレのみ、通年オープン予約不要の完全フリーキャンプサイトです。その他は有料のキャンプサイトですが、オートキャンプ場あり、キャンプ用品のレンタルあり、キャビンやロッジでの宿泊もできるサイトなど様々。料金も民間のキャンプサイトよりもやや低額でお得感があります。有料キャンプサイトの場合は予約が必要になります。
まとめ
このように、日本にはたくさんの種類の公共施設があります。定番の図書館、公民館以外にもスポーツ施設や宿泊施設まで、全て国籍は関係なく誰でも利用できます。図書館は本の貸し出しを利用したい人は住所証明をして利用登録をする必要があります。その他の施設はスペースを借りる場合は予約が必要です。また、公共施設はスポーツ大会やコンサートなど大規模イベントが定期的に行われるため、その期間は個人利用の予約ができない場合もありますので、事前に利用状況を確認しておきましょう。公共施設は設備が充実しているうえに低料金とお得なので、ぜひ普段から活用したいところです。