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日本人でも意外と知らない結婚式マナー。今回は突然結婚式にお呼ばれしても慌てぬように、結婚式に招待されたら知っておきたい結婚式マナーを伝授したいと思います。
招待状を受け取ったら
通常、結婚式への招待は返信用はがきが送られてきます。
出席する場合の招待状の返信方法
表面(切手が貼ってある面)の「行」や「宛」と書いてあるところを二重線で消し、名前の下に「様」と書き足します。裏面は出席に○をつけ、御出席、御欠席、御住所、御芳名の「御」部分を二重線で消します。「おめでとうございます」や「させていただきます」「ウエディング姿が楽しみです」など喜びのメッセージを添えると新郎新婦にも喜んでもらえるでしょう。合わせて住所と芳名(名前)を書き足すことをお忘れなく。出席の場合、このはがきを返信すると後日正式な招待状が届きます。正式な招待状に場所や時間など結婚式当日の詳細が書かれています。
欠席する場合の招待状の返信方法
用事などがあり、どうしても欠席するのであれば招待状が届いた時点で電話かメールで連絡するのがマナーです。
表面は出席の時と同様です。裏面も「御」を二重線で消して、欠席に○をつけ、欠席の理由とお祝いの言葉を添えて投函しましょう。
招待状には期限が記載されていますが先方も結婚式の準備があるので、なるべく早めに返信をしましょう。出席、欠席に関わらずお返事は招待状を郵送で返送します。電話とメールだけで済ませると失礼になるので気を付けてください。なお記入する際のペンは黒色のみになります。
どんな服装で行かないといけないのか?
男性編
結婚式には男性女性ともに新郎新婦よりも目立つ恰好はNGです。男性は「黒」もしくは「グレー」「紺」のシックなスーツが基本。シャツは「白」を選ぶようにしてください。ネクタイは黒以外の色であれば何でもOKです。(黒色のネクタイはお葬式で使うので縁起が悪いです)
女性編
女性が気をつけたいのがドレスのカラー。白系ドレスは花嫁さんだけの特権なので真っ白なドレスは避けてください。また、真っ黒な服装は仏事を連想させるのでNG。基本はフォーマルなワンピースドレス。フォーマルな場では爪先が隠れる靴を履くのがマナーです。
ご祝儀とは?
ご祝儀とは結婚式に招待された際にお渡しする「お金」になります。海外では新生活の家電などをプレゼントするのが一般的ですが日本では「お金」を渡すのが一般的な風習です。
いくら位?
新郎新婦が友人の場合は2~3万円、新郎新婦が先輩や会社の上司であれば3万円以上が相場です。ご祝儀の金額で気をつけたいのは「4」「9」を避けること。日本では「死」「苦」を連想させる数字なので避けるようにしてください。
キチンとご祝儀袋に入れて
ご祝儀は現金のママや茶封筒で渡すのはNG。コンビニや100円ショップなどで結婚式用のご祝儀袋が売っているので事前に用意しましょう。注意が必要なのが袋や水引(キレイに結んである紐)の色や結び方にもちゃんと意味があるので、店員さんに「結婚式用はどれですか?」と聞くのが無難です。
ご祝儀袋のマナー
ご祝儀袋にもマナーがあるので気を付けましょう。 ご祝儀袋を買うと派手な外側部分とお金を入れる中袋、そして短冊が同封されています。
中袋の表面には金額を、裏面には住所と名前を書きましょう。ここで気を付けたいのが入れるお札の向きと新札。お札は書かれている人物が表面を向くように、そして上に来るように入れます。そして、お札は折り目のない新札を出来るだけ入れるようにしましょう。
結婚式の場合は「御祝」「寿」「御結婚御祝」と書かれた短冊をどれかひとつを選び下部に名前を書きます。先ほど用意した中袋を外側の袋に包んでください。ここで注意が必要なのが外側の袋の裏面、BがAの上に重なるようにします。これを逆にすると仏事を意味し大変失礼になるので気を付けましょう。結婚式はBが必ず上です。
結婚式当日のマナー
当日は早めに出発
結婚式は遅刻厳禁。余裕を持って会場に着くようにしましょう。もし何らかの事情で遅れそうな場合は会場に電話連絡をしましょう。間違っても新郎新婦に連絡をしないように。
余分な荷物はクロークへ
コートや大きな荷物はクロークに預けましょう。
受付で挨拶
受付では最初に「おめでとうございます」と祝いの言葉を述べましょう。事前に用意をしたご祝儀はこの受付で渡します。ご祝儀は渡す直前まで、ふくさ(綺麗な布)に包んでおき、受付の方がご祝儀袋の文字を読みやすいように向きを変えて、両手で差し出しましょう。
結婚式のマナー
教会の結婚式ではバージンロードには足を踏み入れないように注意しましょう。ゲストの入退場は両脇の通路を通ります。キリスト教式でも神前式でも式は神聖なものなので結婚式中は私語は厳禁です。写真撮影は式の前に会場スタッフから説明がありますので、よく聞いて従ってください。
披露宴のマナー
乾杯の飲み物はメニューの中から選びましょう。メニュー以外の違うものを頼むと披露宴の進行を遅らせかねません。洋食の場合、フォークやナイフなどがずらりと並んでいて戸惑うかと思いますが左右の外側から順番に使っていきます。披露宴はおよそ2時間。トイレや喫煙は新郎新婦が中座している間、もしくは歓談中に行くようにしましょう。スピーチや余興、演出の最中には席を立たないように、食事をしないようにしてください。会場の外では新郎新婦とその両親、媒酌人が並んでお見送りをしてくれます。このとき新郎新婦へ「ステキな披露宴でした」などお礼やお祝いの言葉を送りましょう。
まとめ
はじめての結婚式だと戸惑ってしまうこともありますが、基本さえ守れば全然大丈夫です。せっかくお呼ばれしたのですから自分も式を存分に楽しみましょう。結婚式の2次会は出ても出なくても構いません。結婚式で十分お祝いの気持ちを伝えられているので断っても失礼にはあたりませんよ。大事なのは新郎新婦をお祝いしてあげる気持ち。祝福するの気持ちを込め結婚式を楽しんでください。
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