外国人に聞きました「東京で住みたい街は?」ランキング

Tokyo

photo by Loïc Lagarde

東京に住む外国人の人口は約40万人。リーマンショックの影響で一時期数が減ったものの、現在ではまた増え続けています。東京は限られたエリア内にいくつもの個性あふれる街を内含する、多面的な魅力を持つ都市です。 食事や遊び、ショッピングに行くなら渋谷、新宿、六本木などの夜遅くまで賑やかな繁華街が便利で楽しいですが、腰を落ち着けて住居を構えるとなると、環境の良さや街全体の雰囲気が気になってきますね。ここでは、外国人を対象とする「住んでみたい街」ランキングの1~6位に選ばれた東京のエリアを紹介します。(参考サイト:Japan Talk – 22 Best Places to Live in Tokyo

 

1位:麻布  都心にありながら意外に庶民的

麻布は大使館が多いこともあり、多くの外国人が暮らしている国際色豊かな街です。麻布十番駅には東京メトロ南北線と都営大江戸線が開通してアクセスの面でも便利になりました。自国の料理が食べたくなったら、もちろん数多く並ぶインターナショナルな飲食店から選ぶのも良いですが、麻布十番には「日進ワールドデリカテッセン」という心強い味方があります。売っている商品のほとんどが輸入品というこのスーパーは、来店客の半分以上が外国人であり、商品名は英語と日本語の二か国語表記、一部スタッフは英語対応も可能です。また、古い歴史を誇る麻布十番商店街には人情味のある個人商店とお洒落な店が共存し、華やかさの中にも下町情緒が漂う活気に満ちた雰囲気を味わえます。

 

2位:自由が丘 センスの良い街並みで特に女性から人気を集める

目黒区南部に位置する自由が丘は、若者からファミリーまで多くの層を惹きつけていますが、特に女性からの人気が高い街です。駅の周辺には個性的な雑貨店やスイーツ店、おしゃれなカフェなどが並び、いつも多くの人で賑わいながらも、渋谷や新宿のような喧騒とは異なるどこか落ち着いた雰囲気が感じられます。南口からほど近いエリアに延びる並木道はグリーンストリートと呼ばれ、桜の木の下に多数のベンチが置かれており、石畳と植物の緑色のコントラストを楽しみながら寛げるようになっています。また、春の「さくら祭り」や秋の「女神祭り」をはじめ、地域のイベントが毎月のように開催されていることも自由が丘の特徴です。イベントを通じて昔からの日本人住民との仲が深まるかもしれません。

 

3位:広尾 インターナショナルな雰囲気が漂う緑豊かな街

第1位の麻布と同じ港区内、西寄りに位置する広尾は、同じく大使館の多いエリアであるため外国人の住民が多いことで知られています。広尾駅には東京メトロ日比谷線が通っており、外国人向けの店が集まる六本木にわずか3分でアクセス可能で、銀座や秋葉原にも乗り換えなしで行くことができます。輸入食材を買いたい時も昔から東京在住の外国人を支え続けている老舗スーパー「ナショナル麻布スーパーマーケット」があるので安心です。駅前を離れると途端に静かな住宅街が広がり、高層の建物が少ないために空が広く、自然あふれる有栖川宮記念公園も近いので、都心の中にあってゆったりと落ち着いた生活を楽しめます。周辺は病院やクリニックが充実しており、急な怪我や病気の時にも慌てずに済みます。ハイクラスな雰囲気を反映して、家賃が高めなのがネック。

 

4位:表参道 常に時代と共に変化し続ける東京の最先端エリア

港区と渋谷区の境目付近に位置する表参道は、ブランドのフラッグショップやお洒落な飲食店が立ち並ぶ、日本中の最先端をいくエリアです。人気ブランドショップが多数入居する「表参道ヒルズ」も、ファッショントレンドのランドマークとして国内外から人が訪れる場所です。生活の場所として考えると、常に多くの人で賑わい、普段使いできる庶民的なスーパーが少ないなど、住環境にはあまり恵まれていない部分もありますが、日本のカルチャーやファッション、文化に興味があるなら、常に新しい情報を発信し続けるこの街に住むことで日々感性を刺激される生活を送ることができるはずです。駅周辺には住むところが非常に少ないため、住まいを探すときは駅から徒歩10分程度離れたエリアを探すと良いでしょう。

 

5位:恵比寿 アクセス抜群、洗練された温かみのある空間

日本人を対象とした「住みたい街」ランキング2016年版でも1位を勝ち取っている恵比寿。JR各線と東京メトロ日比谷線による、都内のあらゆる方面へのアクセスの良さも人気の理由の一つです。オフィス、住宅、ショッピング、レストラン、エンターテインメントなどを一つのエリアに集めた「恵比寿ガーデンプレイス」はこの地域を代表する複合施設です。ハイレベルな飲食店やブティックが立ち並ぶ一方で、大衆的な居酒屋やほのぼのとしたカフェなども見られ、色々な人を許容できる包容力を持った街と言えます。家賃が高めな分、治安も良好で女性の一人暮らしでも安心して住むことができます。

 

6位:吉祥寺 気取らずに等身大で暮らせる若者の多い街

日本人の「住みたい街ランキング」でも常に上位に名を連ねるのが、23区から外れた武蔵野市に位置する吉祥寺。駅周辺にはショッピング施設、百貨店、家電量販店などの大型店舗のほか、賑やかなアーケード商店街やドラッグストア、お洒落な雑貨店などが並び、買い物に困ることはまずありません。お洒落なカフェから定食屋や居酒屋などの気取らない店など、食事の選択肢も幅広く、特に迷路のような路地に100軒近い飲食店が混在する「ハーモニカ横丁」は、狭い店内で隣り合った初対面同士で話が弾むこともある気さくな雰囲気です。そのような商業エリアから一歩離れると、ほどよく落ち着いた住宅街が広がります。吉祥寺駅から徒歩10分程度の緑豊かな井の頭公園は、四季を感じることができる都会のオアシス。遊歩道をジョギングする外国人住民の姿も多く見られます。

 

まとめ

巨大都市東京には、あちこちに様々な個性を持った街があり、住む場所によってライフスタイルも変わってきます。日本での生活を充実したものにするためには、住む街の選択はとても重要。住まいを決める際には、今回の記事で紹介した街も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

磯山ゆきえ

この記事を書いた人

磯山ゆきえ 磯山 ゆきえ

気ままな海外一人旅が好きです。外から見たこの国の姿を意識しながら、日本に関する楽しい話題をお届けできたらと思っています。

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