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海外旅行に行くとなったとき、ほとんどの人は普段使っているスマートフォンも持っていくことでしょう。旅行先では契約している通信会社の海外ローミングサービスを使えば通話やテキストの送受信も問題なくできます。しかしこの場合利用料金が割高になり、知らないうちに利用料がかさんでしまいますよね。日本で料金を気にせずスマートフォンを使うためには、やはり極力ローミングは避けて日本で使えるSIMを購入する方がお得です。特に短期滞在の場合はすぐ購入&使用できるプリペイドSIMがおすすめ。データ利用のみのプランがほとんどですが、携帯回線を契約する必要がないのでとても手軽に利用できます。今回は日本の主要空港で購入できる、旅行者向けプリペイドSIMを比較してご紹介します。
日本で使える端末について
日本でSIMを入れ替えて海外のスマホなど携帯端末を使用するには、その端末がSIMフリーであることが必要です。また、日本の通信規格に対応できる端末でなくてはなりません。世界的に流通していて日本でも販売されている主な機種には次の4種類があります。
- Apple iPhone
- Samsung GALAXY(グローバルモデル)
- Sony Xperia(グローバルモデル)
- HUAWEI nova
できれば事前に現在使用している携帯電話等を契約している通信会社に、日本での使用が可能かどうか問い合わせておくと安心です。もし自分の端末が日本で使用できないものであっても、嘆く必要はありません。その場合はポケットWi-Fiをレンタルするという方法があります。
プリペイドSIMを選ぶポイント
利用可能な期間
プリペイドSIMは基本的に旅行者を対象としているため、有効期間は短め。最短7日間のものから購入できます。有効期間が長いほど付与されるデータ容量が大きく、値段も高額になる傾向があります。日本に滞在する期間内はずっと使えるタイプを選びましょう。
リチャージが出来るか?
データ容量が切れてしまった場合、リチャージをすることが出来るタイプと出来ないタイプがあります。またリチャージをすることで利用期間が延長されるタイプとされないタイプがあります。旅行期間が短くてもデータをたくさん使用するという人は、リチャージができるものを選んでおくと安心です。リチャージはオンライン決済のため、データ容量を使い切る前に行う必要があります。万一SIMのデータ容量を使い切ってしまった場合は、Wifiに繋いでリチャージします。
データ容量
やはり気になるのは使用可能なデータ容量。有効期間内で使用できる容量が決まっているものがほとんどですが、1日当たりの使用可能用量で設定しているものもあります。無制限で使用できるものを除いては、やはり容量が少なめな印象を受けますが、無料の公衆Wifiと併せて使用すればデータを節約できます。自分の行先のネット事情も考慮に入れて選びましょう。
データのみ or データ&通話
日本で流通しているほとんどのプリペイドSIMはデータ通信のみのプランです。現在日本の空港で入手できるプリペイドSIMはデータのみとなっています。通話もできるSIMが欲しい場合は入国後にコンビニや家電量販店など購入することはできますが、データのみと比べると料金はかなり割高。しかし、自分のスマホを使って日本国内の通話ができれば旅行中何かと便利なので、日本国内で通話もしたいという人は検討してみる価値ありです。
入手できる場所
日本では空港、コンビニ、観光案内所、量販店など様々な場所でプリペイドSIMを購入することが出来ます。短期滞在の方は時間が限られているので利用する空港で買える選択肢の中から選ぶのがいいでしょう。
スマホ3GBで使える目安
プリペイドSIMを購入する際に最も気になるのが、使用できるデータの容量。プリペイドSIMを選ぶ際の目安として、スマホでは3GBでどの程度のデータ通信ができるのか知っておきましょう。
- Webページ閲覧:1,800ページ(約36時間)
- Emailテキストのみ/インスタントメッセージ:1,050,000通
- Email添付資料あり:6,000通
- 音楽ダウンロード/ストリーミング:600曲
- 動画ダウンロード/ストリーミング(スタンダード画質):6時間
- 動画ダウンロード/ストリーミング(高画質):1.5時間
- Skype:(音声通話)90時間/(ビデオ通話)12時間
- オンラインラジオ:48時間
- アプリダウンロード/アップデート:75回
※通信環境や使用方法によって下記の内容は変わってきますので、あくまで目安です。
空港で買えるプリペイドSIM比較
SIM名 |
利用期間 |
価格 |
データ容量 |
サービス |
リチャージ |
SIMサイズ |
空港 |
7日間 |
¥4,500 |
無制限 |
データ |
× |
標準 |
成田/羽田/関西 |
|
15日間 |
¥6,000 |
||||||
30日間 |
¥7,000 |
||||||
30日間 |
¥3,000 |
3GB |
データ |
× |
micro |
成田/羽田/関西 |
|
¥4、800 |
7GB |
||||||
31日間 |
¥3,000程度 |
3GB |
データ |
¥1,650/500MB(31日間延長) |
標準 |
各空港のソフトバンクレンタルカウンターなど |
|
30日間 |
¥2,800程度 |
3GB |
データ |
¥1,500/500MB |
標準 |
成田/羽田 |
|
¥3,300程度 |
6GB |
||||||
¥3,500程度 |
10GB |
||||||
¥3,800程度 |
15GB |
||||||
8日間 |
¥7,150 |
無制限 |
データ |
× |
標準 |
成田/羽田/関西/新千歳/中部 |
|
16日間 |
¥8,800 |
||||||
33日間 |
¥9,790 |
||||||
8日間 |
¥7,150 |
eSIM |
|||||
5日間 |
¥4,950 |
5GB |
標準 |
||||
10日間 |
¥6,600 |
10GB |
|||||
5日間 |
¥4,950 |
5GB |
eSIM |
||||
10日間 |
¥6,600 |
10GB |
|||||
30日間 |
¥5,610 |
3GB |
標準 |
||||
90日間 |
¥7,150 |
10GB |
|||||
16日間 |
¥8,800 |
50GB |
eSIM |
||||
8日間 |
¥6,000 |
無制限 |
データ |
× |
標準 |
成田/羽田/関西/新千歳/福岡 |
|
16日間 |
¥7,000 |
||||||
31日間 |
¥8,000 |
※販売価格は小売店によって変わります。
まとめ
インターネットをたくさん使いたい場合
日本滞在中にとにかくデータ残量を気にせずインターネットを使いたいひとには、Japan Prepaid SIM、AnyFone Japan、Wi-Ho! Prepaid SIMのデータ無制限プランがお勧め。有効期限も7日間と15日間、30日間から選ぶことができ、短期旅行の期間をカバーするのに十分な長さがあります。時間を気にせず動画やゲームといったデータ使用量の多いアクティビティを楽しみたい人に最適です。また、JAPAN TRAVEL SIM の30日間10GB/15GBプランも無制限ではないものの十分なデータ量があり、その上料金もリーズナブルです。
データ容量を追加したい場合
コストを抑えるためにデータ容量の低いプランを選びたいけれど、念のためにリチャージできるようにしておきたいという人はPrepaid SIM for TravelかJAPAN TRAVEL SIMを選びましょう。Prepaid SIM for Travelはリチャージをすると利用期間が31日延長になりますが、追加リチャージは500MBのみ。ただし31日間で3GBなので、フリーWiFiなどを利用しながら使えば特に不自由はないはずです。JAPAN TRAVEL SIMは期間延長はありませんが、リチャージできるデータ容量を選べるので、短期滞在でインターネットをよく使うという人におすすめです。
とにかく安く済ませたい場合
空港で販売しているプリペイドSIMのうち、もっとも低価格なのはJAPAN TRAVEL SIMの3GBプラン。またPrepaid SIM for Travel も31日間で3GB提供しています。これらはデータ容量が少ないながらも利用期間が30日間と長く、価格も3000円程度とリーズナブル。無料WiFiスポットを使いながら過ごせば十分足りるはずです。この2つのプランにはリチャージ機能もついているので、もしデータが足りなくなった場合は追加可能ですがその場合少々割高になるので要注意です。その他TRE SIM DATAの3GBプランもリチャージはできませんが同じく3000円と低価格です。
サービスの質で選ぶ場合
空港で購入できるプリペイドSIMはデータのみで、通話機能がついているものはありません。Wi-Ho! Prepaid SIMは通話オプションはありませんがデータ容量が無制限であるほか、日本語と英語でカスタマーサポートが受けられるのでなにか不具合があった時にも安心です。また、AnyFone Japanはプラン数が多い上、eSIMも提供しているのでSIMカードを入れられないタイプのスマートフォンでも使用可能です。
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