【2025年版】ワーホリメーカーに最適なキャリア(MVNO)とは

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photo by Titanas

日本が30か国との間で導入しているワーキングホリデー制度。対象年齢は18歳から30歳までで、毎年15,000以上の人がこのビザを使って日本を訪れています。通常の観光ビザは90日間有効ですが、ワーキングホリデーの最大の魅力は滞在期間が1年間で日本での就労もできるという点。ただの旅行ではなく長期滞在となるので、日本にいる間は日本で携帯電話を契約したほうが便利です。ただ、比較的若い世代向けのビザであるためやはり通信料にかかる費用は押さえたいという人が多くいます。そんなワーキングホリデーメーカーに最適なのがMVNOと呼ばれる格安キャリア。回線は大手電話会社のものを使用し、サービス内容を変えて料金を抑えている非常にお得な携帯電話プランなのです。

 

日本で選べるキャリアのメリット・デメリット

大手3キャリアでSIMのみ契約

日本の携帯大手キャリアはドコモ、ソフトバンク、auの3社。以前は契約するのに2年間の最低契約期間や一緒に携帯端末を購入しなくてはいけないという決まりがありましたが、現在では撤廃されています。

メリット

  • 日本国内に多くあるキャリアショップでサポートが受けられる
  • 回線が安定している
  • キャリアメールアドレス(携帯会社が発行しているメールアドレス)を使える

デメリット

  • 料金が高い
  • データ回線のみの契約は基本的にできない(2台以上契約する場合は別)

格安キャリアでSIM(MVNO)のみ契約

格安キャリアでSIMのみを契約してお持ちのスマホ端末で利用する方法です。

メリット

  • データ通信料が大手3キャリアに比べて安い
  • 最低利用期間がない、もしくは1年以下
  • 自国で使用しているSIMフリー端末を使える

デメリット

  • 大手3キャリアと比べてサポートが弱い(キャリアショップが少ない)
  • 日本で使えるSIMフリー端末が必要
  • 通話料が割高
  • 自分で初期設定をする必要がある
  • 混雑した場所(イベント会場や行列など)では接続が不安定になることがある

プリペイドSIMを購入

プリペイドSIMを購入し、自分のスマホに装着してで利用する方法です。基本的に使い切りタイプなので先払いした料金以上は掛かりません。

メリット

  • 契約など面倒な手続が不要
  • 解約の必要がない・解約料がない
  • 先払い料金以外は掛からない
  • 手持ちのSIMフリー端末が使える

デメリット

  • 利用期間が短いので長期間滞在には不向き
  • 大手3キャリアと比べてサポートが弱い(キャリアショップが少ない)
  • 他の選択肢と比べるとデータ通信料が高い
  • リチャージの手間がかかる
  • 日本で使えるSIMフリー端末が必要

ワーキングホリデーは通常1年間有効(中には18カ月にできる国もあり)。ある程度長期間に渡るため、利用可能期間の短いプリペイドSIMは不向きです大手キャリアのSIMまたは格安SIMを契約して自分のスマートフォンに装着して使うのが望ましいです。ただし、大手3社のSIMはやはり格安SIMに比べて料金が高め。コスト面を考えると格安SIMがベス月額料金はプランによって変動しますが、月4,000円から8,000円と格安キャリアのプラントはかなりの差があります。トな選択と言えます。

ただし、そのためには日本で使えるSIMフリー端末を用意する必要があります。自分のスマホが日本の規格に合っていないという人は、日本でSIMフリー端末を購入することになります。最近ではSIMフリーの格安スマホの種類が増えており、1万円台、2万円台の端末も販売されています。ただし、自国でその端末が使用できるかどうかはわからないので、購入した格安スマホを自国でも使用したいという人は、購入する前に店のスタッフに製品仕様を問い合わせておいたほうが安心です。

 

格安キャリア(MVNO)で選べるプランは3種類

格安キャリアのSIMには大きく分けて3種類のプランがあります。

通話+SMS+データ通信

通話(電話番号)、ショートメール(SMS)、インターネットが利用可能なプランです。

SMS+データ通信

ショートメール(SMS)、インターネットが使用可能なプランです。日本国内で広く使われている無料通話アプリLINEはSMS認証が必要です。データ通信のみのプランとの差額は毎月100~150円程度ですので日本で生活するのであればSMS機能は最低限あったほうが便利です。

データ通信のみ

インターネット接続のみ利用可能なプランです。毎月の利用料金が安く済むので携帯番号不要・SMS認証不要・インターネットだけ接続できればいい、という方にはオススメです。

日本で就職先を探す場合には携帯番号が必要になります。またインターネット回線を使ったチャットアプリの通話機能からだと警察や救急車などの緊急ダイヤルにも発信が出来ないので、通話+SMS+データ通信の3つが使えるプランを選びましょう

 

データ容量の目安

格安SIMを契約する上で最も気になるのが、やはり月ごとのデータ容量制限。各社のプランには3GB程度から始まり、10GB、使い放題プランもありますが、定番として人気があるのは3から5GBのプラン。最近のシェアハウスやバックパッカー、ゲストハウスは無線LANを完備しているところが多いので、携帯についてくるデータを使用するのは主に外出中。そのため、大容量を選ぶよりもある程度少ない容量のプランを契約して全体の通信費を押さえたいという人が多いようです。

 

格安キャリア(MVNO)通話SIM3GBプラン比較

格安キャリア(MVNO)では、データ容量別に様々なプランを選ぶことが出来ますが、今回は日本でメジャーな格安SIMを月に3GB相当のプランで比較をしてみます。

プラン名

初期費用

月額利用料
(税込)

最低利用期間

通話オプション(アプリ使用)

国内通話料金

解約料

楽天最強プラン

¥1,078
(3GBまで)

アプリ使用で国内通話無料

¥0/sec
App 使用

LINEMO ベストプラン

¥990
(3GBまで)

x

契約後7カ月目まで5分以内の通話無料
通話準定額 ¥550/月

¥22/30sec

Y! Mobile シンプル2 S

¥3,850

¥2,365
(4GBまで)

国内通話10分かけ放題 (アプリなし) ¥880/月

¥22/30sec

UQmobile ミニミニプラン

¥3,850

¥2,365
(4GB)

通話パック
(60分/月)
¥660/月

¥22/30sec

IIJmio 5GB

¥3,734

¥950
(5GB)

利用開始日の翌月末日まで

5分かけ放題
¥500 /月

¥11/30sec
App 使用

最低利用期間中の解約不可

mineo 5GB

¥3,740

¥1,518
(5GB)

x

10分かけ放題
¥550 /月

¥10/30sec
App 使用

x

イオンモバイル
音声3GBプラン

¥3,300

¥1,078
(3GB)

x

5分かけ放題
¥550 /月

¥11/30sec App 使用

x

QT Mobile
通常契約4GB

¥3,850

¥1,540
(4GB)

x

10分かけ放題
880円/月

¥11/30秒
App 使用

x

DMM mobile 3GB
シングルコース

¥3,733

¥1,650
(3GB)

利用開始日の翌月1日から12ヶ月間

10分かけ放題
¥935 /月

¥11/30sec
App 使用

¥9,900

J:COM MOBILE

Web
¥0
店頭 ¥3,300

¥1,628
(5GB)

x

5分かけ放題
¥550 /月

¥22/30sec

x

OCNモバイル3GBコース

¥3,734

¥990
(3GB)

10分かけ放題
¥935 /月

¥11/30sec
App 使用

Biglobeモバイル
プランR

¥3,733

¥1,320
(3GB)

10分かけ放題
¥913 /月*

¥10/30sec
App 使用

NifMo音声通話対応SIM 3GB

¥3,300

¥1,760
(3GB)

x

10分かけ放題
¥913 /月

¥11/30sec
App 使用

y.u mobile
シングル 5GB

¥3,740

¥1,070
(5GB)

10分かけ放題
¥550 /月

¥11/30sec
App 使用

b-mobile
Just Fit SIM X

¥3,300

¥1,529
(3GB)

5分かけ放題
¥0

¥11/30sec
App 使用

LIBMOなっとくプラン(3GB)

¥3,740

¥980
(3GB)

12ヵ月

5分かけ放題
¥550 /月

¥11/30sec
App 使用

月額利用料1ヶ月分

BIC SIM
ギガプラン5GB

¥3,300

¥990
(5GB)

利用開始月の
末日まで

5分かけ放題
¥500/月

¥11/30sec
App 使用

12ヵ月以内解約で¥1,000

ヤマダニューモバイル3.3GBプラン

¥3,733

¥1,760
(3.3GB)

12ヵ月

10分かけ放題
880円/月

¥11/30sec
App 使用

12ヵ月以内解約で¥10,780

*解約料は最低利用期間内での解約にかかる費用です。

意外に見落としがちなのが通話料とショートメール(SMS)の費用。電話の受信は無料ですが発信は通話料が別途かかります。ショートメール(SMS)も受信は無料ですが、発信する場合には国内で3~30円/回、海外への送信は50~500円/回が別途かかります。その他にユニバーサルサービス料という電話インフラを整備するための費用が、毎月別途2~3円ずつかかります。

 

まとめ

カスタマーサポートを受けたい場合

格安キャリア(MVNO)はオンラインで契約できそこが便利な点ではありますが、日本語のウェブサイトしかないことがほとんどです。日本語で読み書きができない場合契約自体が難しくなってしまいます。その点、ショップで契約すればスタッフのサポートを受けながら契約ができるので安心です。おススメは日本全国に店舗があり、英語対応のウェブサイト、カスタマーサポート電話サービスのあるY! Mobile。また、イオンモバイルも全国のイオンに窓口を設置しており、アクセスが便利です。楽天モバイルは英語対応のウェブサイトと電話サービスを提供しています。また、IIJmioLINEMOb-mobile も英語のウェブサイトがあり、申し込みも英語ページからすることができます。

電話をたくさんかけたい場合

格安SIMの最大のメリットはプラン料金が低額であることですが、それはデータを主に使用している場合の話。通常回線から通話した場合、ほとんどのキャリアで30秒22円の通話料がかかります。これは5分の通話でも220円かかってしまう計算になります。そのため、多くのキャリアが専用アプリを使った5分間かけ放題や低額通話料などのオプションや、30秒11円の定額通話料を設定しています。そんな中、たくさん電話をしたい人に最も適しているのは楽天最強プラン。楽天の通話アプリを使うことで他社回線であっても国内通話料が無制限で無料になります。また、b-mobileもプラン料金は1529円ですが、5分以内の通話なら何度でも無料なので、短い通話を頻繁にする人におすすめです。

とにかく安く済ませたい場合

とにかくスマホ代を安く済ませたいという人に最も向いているのは、楽天最強プラン。3GBまでであれば月額使用料が1078円と安く、専用通話アプリを使えば通話料が時間制限なしで無料です。また、LINEMOも3GBまでの月額使用料が990円で、新規契約から7か月目までは5分以内の通話が無料になります(7か月目以降は有料になるので、550円で5分以内の通話かけ放題をつけるなどして節約できます)。この2社は初期費用が掛からないという点でも、1年間のワーキングホリデー期間の携帯料金を減らすのに強い味方です。


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あきらことほ

この記事を書いた人

あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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