photo by Hasegawa Takashi
日本全国津々浦々、列車たちは今日も元気に快走中!
毎日頑張るみんなのために、ひたすらまじめに働いています。
ところで、そんな列車たちにも最近新しい風が…。
エンタメ性の高いユニークなご当地列車が続々と登場しているようです。
超庶民的な列車からビックリな列車まで、今回は全国で出会えるユニークな列車をご紹介します。
北海道函館本線旭山動物園号
日本で一番有名な旭川動物園まで運んでくれるのが『旭川動物園号』。動物園に着く前にワクワクしちゃいます。 草原のサバンナ号、熱帯のジャングル号など各車両ごとにテーマが変わった内装となっています。モグモグメイトと呼ばれる着ぐるみのお姉さんたちもまわってくるので終点の旭川に着くまで子供が退屈することはないですね。不定運行なのと全席指定なので早めに予約するのが無難です。特急券とバス、動物園入場券がセットになったプランがお得ですよ。
運行期間 | 不定 |
運行区間 | 札幌駅~旭川駅 |
運賃 | セットプランと時期によって変動 |
お問い合わせ | JR北海道旭川動物園号 |
備考 | 1日1往復のみの運行 不定運行なのでサイトから事前確認が必要 |
青森県津軽鉄道ストーブ列車
極寒の冬の津軽を雪をかき分けながら進む『ストーブ列車』。
その姿は乗客車というより除雪車です。車内では昔ながらの石炭ストーブが焚かれ車内はとってもポッカポカなのです。缶ビールとカップ酒、そしてストーブで焼くスルメを持参して乗るのがお約束。ストーブの温もりと津軽弁の笑い声、民謡と手拍子などが響き合う車内、所要時間50分弱、外の寒さとは対極的な温かさに満ちている列車です。
運行期間 | 12月1日~3月31日 |
運行区間 | 津軽五所川原駅~津軽中里駅 |
運賃 | 通常運賃+ストーブ列車乗車券400円(子供大人共通) |
お問い合わせ | 津軽鉄道 |
備考 | 1日3往復のみの運行。(12月は運行日注意) 運行状況など変更になる場合もあるので事前に要確認 |
岩手県北リアス線こたつ列車
日本の朝の超人気テレビドラマで一躍有名になった岩手県三陸鉄道を走るのは『こたつ列車』です。こたつが恋しい毎年12月〜3月の限定で三陸地方を走っています。こたつでぬくぬく団らんしながら景色を楽しむという電車の名前まんまのスタイルはとても庶民的。こたつで暖をとりながら絶景としても有名な三陸のリアス式海岸を約100分かけて走り抜けます。こたつ席は12ボックス、48席用意されているのでグループ単位の利用にもぴったり。
気になる足のぶつかり合いや足のしびれも、掘りごたつ式のこたつなので心配いりません。こたつ列車は全て指定席なので予約が必要です。
運行期間 | 12月上旬~3月下旬の土・日・祝 |
運行区間 | 久慈駅~宮古駅 |
運賃 | 片道1,850円+指定席料310円 |
お問い合わせ | 三陸鉄道 |
備考 | 1日1往復のみの運行 乗車日の1ヶ月前から電話予約が必要(0193-62-8900) |
新潟県ほくほく線ゆめぞら
ほくほく線の六日町駅~犀潟駅間はトンネルだらけで車窓からの景色が退屈…。そこで登場したのが日本初のシアタートレイン『あおぞら』です。5ヶ所のトンネルに入ると毎回違う映像が車内の天井に映し出されます。映像は季節ごとに変更されるというこだわりぶり。トンネルに入ると照明が落とされ、映像に合わせた音楽とともに車内は映画館に早変わり。トンネルに入るたびに車内からは歓声が上がります。
運行期間 | 土・日曜・祝日、GW、夏休み・冬休み |
運行区間 | 越後湯沢駅~直江津駅 |
運賃 | 乗車区間による |
お問い合わせ | ほくほく線 |
備考 | 1日2往復のみの運行 |
群馬県能勢電鉄風鈴電車
夏の情緒を感じさせるのが群馬県を走る上毛電鉄の『風鈴電車』。毎年8月になると公募で寄せられた川柳の短冊が取り付け垂れた風鈴が天井に並びます。目と耳の両方を楽しませてもらえる群馬の夏の風物詩です。
運行期間 | 7月上旬から9月中旬(不定) |
運行区間 | 川西能勢口駅~妙見口駅 |
運賃 | 乗車区間による |
お問い合わせ | 能勢電鉄 |
備考 | 不定運行なので事前確認が必要 |
和歌山県貴志川線おもちゃ電車
和歌山県を走る子供のための列車、それが『おもちゃ電車』です。子供に楽しんでもらえるように車内にはガチャガチャをはじめ、絵本や木馬をかたどった座席、カラフルなつり革など随所に遊び心がちりばめられています。大人も子供に帰って楽しめそうです。子供が降りてくれなくなるのでは?と心配にはなりますが。ちなみに貴志川線では他にもイチゴを随所ちりばめた『いちご電車』や、元駅長のたま(三毛猫)をモチーフにした『たま電車』なんてのも運行しています。
運行期間 | 毎日 |
運行区間 | 和歌山駅~貴志駅 |
運賃 | 乗車区間による |
お問い合わせ | 和歌山電鐵 |
備考 | 不定運行なのでサイトから事前確認が必要 |
鹿児島指宿枕崎線たまて箱
海にぽっかり浮かぶ日本最大の活火山桜島を望みながら、さらに南へ向けて走るのは特急『たまて箱』。乗ろうとするとシューッという音と共に白い煙が乗客に向けて吹き出します。しかしこれ乗客を威嚇しているわけではありません。日本の代表的な昔話浦島太郎の一説にあやかったもの。なかなかおもしろいですが知らないと驚くかも。JR九州お得意の、外をダイレクトに眺めることができるカウンター席も設けられています。JR九州ではほかにも木のプールやカフェが併設された『あそぼーい!』や、豪華な内装とバーが併設された大人のための『A列車で行こう』など一風変わった列車が沢山運行されています。
運行期間 | 毎日 |
運行区間 | 鹿児島中央駅~指宿駅 |
運賃 | 乗車券+特急券片道大人2,130円子供1,060円 |
お問い合わせ | JR九州 |
備考 | 1日3往復のみ運行 全席指定席なので乗車前に予約が必要 |
まとめ
今回は都会からちょっぴり離れた場所にある列車をご紹介しましたがいかがでしたか。
どの電車にも作り手さんのこだわりがつまっていて、おもしろいけど奥が深いものばかりです。
気になる方は是非一度、足を延ばしてみてはいかがでしょう。
列車のおもしろさも加わって最高の旅になりますよ。
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