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統計によると、海外から日本を訪れる旅行者の数は年々増加傾向で、2014年には1341万人の過去最高を記録したのだとか。円安効果も相まって、旅行先として大人気の日本ですが、その独自のカルチャーで外国人観光客を驚かすこともしばしば。今回は過去に日本を訪れた外国人たちが挙げる「知っておきたかった」を集めてみました。
1 ATM でキャッシュカードが使えない!?
海外からの旅行者、特に欧米オセアニアからの旅行者を、かなりの高確率で悩ませるのが日本のATMです。それもそのはず、日本の銀行のATMはそこら中にありますが、そのほとんどが海外のキャッシュカードやクレジットカードでの引き出し、キャッシングを受け付けていないのです。これは海外からの旅行者にとっては、結構な悪夢。うっかり現金を切らしてしまったら、極東の島国で路頭に迷うことになってしまいます。でも、心配するなかれ。日本全国至る所にあるコンビニ・セブンイレブンとゆうちょ銀行のATMでは海外のキャッシュカード・クレジットカードも使用できます。ゆうちょ銀行のATMは郵便局の営業時間内しか利用できませんが、セブンイレブンは24時間、年中無休で開いています。
2 現金を常に持っていた方がいい
いつもにこにこ現金払い。こんな言葉が巷で使われるようになったのは、いつのことでしょうか。考えてみれば、クレジットカード払いが浸透している諸外国と違って、日本人はあまり日常的にクレジットカードを使いませんね。でも最近では、ホテルや大きな旅館、百貨店や大手スーパーなどでは問題なくクレジットカードが使えます。ただ、小さな飲食店や小売店などでは、現金しか受けつけない場所もあるので、ある程度の現金は持ち歩いておいたほうが安心です。ちなみに、旅行で膨れ上がった荷物を、郵便局から別送する場合はご注意を。郵便局ではクレジットカードは受け付けていませんので、にこにこ現金払いになります。
3 地図か地図アプリ入りのスマホを持ち歩く
不便なことに、日本の道路で「○○通り」などと名前がついているのは、限られた大きな通りだけです。ちょっと横道に入った小さな通りには名前はありません。その代わりに1つの地域が細かくブロック分けされて、それぞれ番号が振ってあるのが日本の住所です。ですから、みなさんの出身地によっては目的地にたどり着くのがとっても難しいと感じてしまうかもしれません。地図もしくは、google mapなどの地図アプリをインストールしたスマホを必ず持って出かけましょう。行先にたどり着けないだけならまだいいですが、宿泊場所に戻れなくなるのはなんとしても避けたいところです。
4 携帯電話について
日本に旅行に来た際、海外で使っている携帯電話を国際ローミングを使って使用することもできますが、これはかなり高額になります。そうなると、日本でSIMを購入して使いたくなりますが、日本では携帯電話を悪用した詐欺犯罪を防止するため、SIMの購入や携帯電話契約には日本の居所を証明しなくてはいけません。日本の空港で国内用携帯電話をレンタルするか、データ専用SIMやポケットWiFiの購入・レンタルできますので、電話をかけたいという人は、スマホの無料通話アプリなどを利用してはいかがでしょうか。
5 地震などの災害に遭う可能性
ここでひとつ真面目な話をしておきたいと思います。世界的にももうかなり知られているとは思いますが、日本はとても地震の多い国です。過去20年間では、1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災で特に凄惨な被害が出ました。この他にも日本では、日常的とまでは言いませんが、かなりの頻度で強い地震が起こっています。また、地震だけでなく、津波や水害、台風、火山の噴火などの災害も起こりえます。災害の際には、正確な状況把握と迅速な避難がとても重要です。観光庁は各自治体や観光・宿泊施設を対象に、災害時の海外旅行者への避難誘導のためのガイドラインを設けて指導をしていますが、同時に海外からの旅行者を対象にした Safety tips for travelers というアプリも公開しています。外国人旅行者への正確な避難誘導と情報提供を目的に80カ国語に対応していますので、スマホをお持ちの方は必ずインストールするようにしてください。
6 マスク
冬場から春先にかけて街中いたるところで大きなマスクをしている人たちを見かけます。でもこれ、なにかスゴイ病気が蔓延しているわけじゃないので心配しなくても大丈夫。これは冬場に流行る風邪の予防、もしくは人に移さないようにするための配慮と、春先によく出る花粉症の対策のためなんですね。日本では風邪をひいた時はマスクをして、菌をまき散らさないように配慮するという人が多いのです。中には化粧をするのがめんどくさいために顔を隠している、という女性もいますが…。
7 路上にゴミ箱がない
ATMと同様、日本に来る外国からの旅行者を悩ませること。それは路上のゴミ箱の少なさ。その割には道路が綺麗なので、外国人旅行者は驚くのだそうです。本当に日本の道路が綺麗なのかどうかは置いておいて、これはなぜなのでしょう。答えは意外にも、ゴミ箱を置いておくことで、みんながどんどんゴミを捨てていくので、ゴミ箱を撤去して各自持ち帰ることを推奨している、というのが理由のようです。こんなゴミ箱少ない日本で貴重な公共ゴミ箱の設置場所としては、駅のプラットフォームがあります。でも、ゴミを捨てるためだけに駅に行くのは面倒ですよね。旅行者の皆さま、ゴミは各自お持ち帰りでお願いします。
8 裸足で歩かない、室内では靴を脱ぐ
国によっては結構な確率で靴を履かずに外を歩いている人に出くわすんですが、日本では裸足で外を歩いている人は殆ど見かけることはありません。それもそのはず、日本では古くから室内に入るときは履物を脱ぐ、という習慣があるのですね。これは日本古来から続く信仰や衛生上の理由から、外の汚れを屋内に持ち込まないためなのです。外を歩いた足でそのまま屋内に入るということは、履物を脱がずに上がり込むのと同じになってしまいます。現代ではもちろん、履物を履いたまま入れるレストランやホテルなどもそこら中にありますが、一般家庭はもちろん多くの店舗や施設でも、この習慣はまだまだ現役で残っています。
9 レストランのメニューは日本語のみ
日本のレストラン(スターバックスやマクドナルドなどの外国資本のチェーン店以外)は、あまり外国語表記のメニューがなく、日本語の読めない海外旅行者の人はちょっと苦戦するかもしれません。でも、料理の写真を沢山メニューに載せているので、外食の時はこういったお店を選ぶと安心ですね。焼き肉店や居酒屋などでは、お肉料理にホルモンを使ってあることも多々あるので、嫌いな人にとってはちょっとギャンブルかもしれません…。
10 病気になったらどうするの?
海外旅行先で突然の体調不良…不安ですよね。しかも海外からの旅行者が診療を受ける場合、診察料と治療費はいったん実費で支払うことになるので、かなり高額の出費が見込まれます。ここでは、日本に滞在中にけがや病気をしたときに困らないよう、いくつかの注意点を挙げてみます。
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必ず海外旅行保険に加入して滞在中は保険証書を携帯する
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医療機関はクレジットカードを受け付けてくれない場合が多いので現金を持っておく
こちらに英語対応可能な緊急連絡先一覧を記載してあります。
まとめ
外国人観光客たちの「知っておきたかった」だけを集めたので、なんだか日本ってめんどくさそう、と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。備えあれば憂いなし。ぜひ今回のコラムを参考に日本旅行を楽しんでください。
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