時間と料金を比較!東京から北海道まで最安で行く方法とは?

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photo by flocations

毎年右肩上がりに増加している年間訪日観光客の数。人気の都市はやっぱり東京・京都・大阪ですが、それらに負けないほど人気なのが北海道。日本列島の中で2番目に大きなこの島には、素晴らしい大自然が残されており農林水産業も盛ん。日本の他の地域とは全く違った印象を残し、雄大な景観や質のいい雪をたたえたスキー場、新鮮な食材を使ったグルメなどが、日本人のみならず外国人観光客にも大人気なのです。日本最大の玄関口である東京からはかなり離れている北海道ですが、東京からできるだけお得に移動するにはどんな交通手段があるのでしょうか。東京から北海道最大の都市札幌までの各移動手段を検証してみます。

 

青函トンネルと北海道への交通手段について

日本は本州・北海道・四国・九州という4つの大きな島と、その他無数の小さな島々から成り立っています。最大の島である本州と、北海道・四国・九州の間はそれぞれ橋やトンネルでつながれ行き来ができるようになっています。本州―四国・九州間にかかる橋やトンネルは自動車でも通ることができるのですが、本州の最北端青森県と北海道の間に横たわる津軽海峡の下を走る青函トンネルだけは、通過できるのは鉄道のみで自動車は通行できません。したがって本州―北海道間を渡るには、飛行機または鉄道を利用するか、津軽海峡を渡るフェリーを利用することになります。

 

飛行機+電車

羽田or成田~新千歳空港(飛行機)+ 新千歳空港~札幌(電車)
片道運賃(エコノミー):航空券4,000円台~35,000円程度(条件により変動)
所要時間:フライト時間1時間40分 + 電車40分

東京―北海道間の交通手段として最もポピュラーなのが飛行機。羽田空港と成田空港から毎日豊富に便が出ており、フライト時間もわずか1時間40分。空港までの移動時間と待ち時間を考えても、最速の移動手段です。羽田空港からはANA、JAL、Air Do、スカイマークの4社が、成田空港はANA、JALに加えてJet Star Japan、Peach などのLCCが多く就航しています。羽田からはLCCが飛んでいないため、成田からの便に比べると若干運賃が高めですが、それでも予約時期、座席のクラスによっては片道6,000円台からチケットが購入できます。また成田発のLCCは更に料金設定が低く、予約と搭乗の時期、座席の種類によっては片道4,000円台で売り出されていることも。空港までの移動に別途料金がかかりますが、オフシーズンのチケットを早めに予約するなど条件が揃えば、最も安い交通手段となります。

JAL
ANA
Air Do
Skymark
Jet Star Japan
春秋航空
Vanilla Air
Peach

 

新幹線+特急電車

東京~新函館北斗(東北・北海道新幹線)+ 新函館北斗~札幌(特急北斗)
片道運賃:26,820円(通常運賃) ※ジャパンレールパス使用可
所要時間:約8時間

今年3月の北海道新幹線の開通により、本州から北海道へ直通新幹線で行けるようになりました。始発の東京駅から北海道の新函館北斗駅までは約8時間の長旅ですが、最新の路線とあって車両も新しく、普通車両でも内部はゆったり。シーズンによって料金が変動することはありませんが、普通車両を利用しても通常運賃が片道26,820円。往復すると5万円を超えてしまい割高に感じてしまうかもしれません。そんな時は日本に来る前にジャパンレールパスの購入申し込みをしておきましょう。例えば7日間有効のジャパンレールパスであれば、29,110円で東北・北海道新幹線を含むJRグループの運営する鉄道・バス路線が有効期間中乗り放題になります(一部を除く)。北海道に滞在中もなにかと交通機関を使用することを考えると、かなりお得なチケットと言えます。

 

高速バス+フェリー

東京~大洗(高速バス)+ 大洗~苫小牧(フェリー)+ 苫小牧~札幌(高速バス)
片道運賃(エコノミールーム):9,990円~16,330円(時期によって変動)
所要時間:約26時間

時間を気にせず旅を楽しみたいという人には、高速バスとフェリーを使った移動がおススメ。本州と北海道をつなぐフェリーは何本もあるのですが、東京から一番便利な便は、高速バスとフェリーを組み合わせた三井商船フェリー。こちらは東京駅から高速バスで茨城県の大洗港、大洗港から北海道苫の小牧港までフェリーで移動し、苫小牧港から再度高速バスで札幌駅へ向かいます。陸路は各2時間程度、フェリーに乗船している時間はおよそ18時間。乗り継ぎ時間を合わせておよそ26時間の長旅ですが、船の中に宿泊しながら夜通しかけての海上移動は、日常ではなかなか体験できない楽しさです。上に運賃をご紹介した大部屋エコノミールームのほか、別途追加料金がかかりますがドミトリータイプのカジュアルルーム、2人部屋のスタンダードルームなど多数の部屋タイプから選択可能。船内にはレストランや浴場、キッズルームや展望台もついており、長い道中も退屈することなく過ごせるようになっています。

三井商船フェリー

 

まとめ

少し前に多数のLCCが参入してから、東京―札幌間の交通手段はすっかり飛行機が主流になりました。LCCはサービスを簡素化したぶん運賃が大幅に抑えられており、時期によっては飛行機が最も安い交通手段にもなり得ます。2016年に北海道新幹線が開通してからは、鉄道での移動も格段に便利になりました。運賃の変動も少なく、特に外国人観光客にとってはジャパンレールパスという強い味方もあり、かなり低コストに。以前は東京から札幌までの寝台列車もあったのですが、新幹線の台頭によって惜しまれながら姿を消しました。現在では宿泊も兼ねながらゆっくりと北海道までの旅を楽しめるのは、フェリーのみとなっています。東京から北海道札幌までは直線距離にして800㎞以上。大変な長距離のため現実的な移動手段は限られてきますが、予算とスケジュールを考慮に入れて自分にピッタリの旅を見つけましょう。

 


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あきらことほ

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日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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