日本を旅行するにあたって気になるのはやはり交通費。節約法としてJRのジャパンレールパスを購入するという方法がありますね。でもこのパスは日本全国で使える代わりに、7日間有効のパスが大人ひとり30000円近くと少々高め。加えて、新幹線のメインルートである東海道・山陽・九州新幹線でのぞみ号・みずほ号が利用できない、というなかなかシビアな制約もあります。そんな時注目したいのが、JR各社が発行しているエリア限定のレールパス。上手く使えばジャパンレールパスよりもお得になることもあります。
パスの予約について
対象者
ジャパンレールパスが海外からの観光客の他に、日本国外に居住している日本人も対象にしているのに対し、JR各社が独自に販売しているパスは、外国のパスポート所持者のみを対象にしています。また、外国人であればだれでも購入できるものではなく、短期滞在の在留資格を持つ90日以内の滞在を目的としている人だけに発行されます。滞在期間が短くても、パスポートに示された在留資格が「短期滞在」でなければ、たとえ海外で引換証を購入出来ていても、日本国内でパスの発見が受けられないので注意が必要です。
購入方法
JR各社のパスを購入するには、まず海外にある指定の代理店で引換券を購入し、日本に入国後にみどりの窓口など指定の場所で引換証を渡し、パスを発行してもらいます。また、日本に入国後に直接指定のチケット売り場に出向いて購入することもできます。いずれの場合もパスを受け取る際にはパスポートを提示して購入資格があることを証明する必要があります。
※JR西日本ではパスのオンライン予約も受け付けています。
※JR東海・九州のパスは日本国内で購入することはできません。必ず日本入国前に引換証を購入してください。
JR北海道
北海道レールパス
有効期間中、北海道新幹線を除いたJR北海道全線で特急列車、急行列車、快速列車、普通列車、特別列車の指定席および自由席が乗り放題。特定の店のディスカウントクーポンなどの特典あり。
料金(大人):16500円(3日間有効)、22000円(5日間有効)、22000円(フレキシブル4日間)、24000円(7日間有効)
JR東日本
JR東日本パス(東北エリア)
有効期間中は、東北新幹線、秋田新幹線、山形新幹線全線とその他JR東日本の路線の一部で(上越・北陸新幹線を含む)特急列車、急行列車、快速列車、普通列車、特別列車の指定席および自由席が乗り放題。日本国外で引換証を購入した場合、ディスカウントあり。
料金(大人):20000円(発効日から起算して14日以内の5日間有効)
JR東日本パス(長野・新潟エリア)
有効期間中は、上越新幹線、北陸新幹線とその他JR東日本の路線の指定エリア内全線で(東北・山形新幹線を含む)特急列車、急行列車、快速列車、普通列車、特別列車の指定席および自由席が乗り放題。日本国外で引換証を購入した場合、ディスカウントあり。
料金(大人):18000円(発効日から起算して14日以内の5日間有効)
JR東京ワイドパス
有効期間中は、首都圏を中心とした関東エリアのJR東日本、東京モノレール、伊豆急行、富士急行線、上信電鉄、埼玉新都市交通伊奈線の一部、東京臨海高速鉄道りんかい線などで新幹線、特急列車、急行列車、快速列車、普通列車、特別列車の普通車自由席が乗り放題。
料金(大人):10000円(3日間)
※上記以外にもJR東日本は様々なエリアをカバーしたパスを多数販売しています。
JR東海(日本国内不可)
高山・北陸エリア周遊きっぷ
関西空港~金沢・富山の北陸方面~名古屋を周遊できるツーリストパス。エリア内の北陸新幹線やJR在来線が乗り放題のほか、特急列車の座席指定が4回まで利用できるなどの特典があります。
料金(大人):14000円(5日間有効)
伊勢・熊野・和歌山エリア周遊きっぷ
大阪~和歌山・白浜~伊勢~名古屋と紀伊半島全体を周遊できるツーリストパス。エリア内のJR線、伊勢鉄道線の特別急行列車・普通急行列車または快速・普通列車の普通車自由席が乗り放題のほか、和歌山電鐵線や三重交通バス、熊野交通バスでも利用できます。
料金(大人):11000円(5日間有効)
アルペン・高山・松本エリア周遊きっぷ
名古屋~飛騨、立山黒部アルペンルート~松本~木曽福島を周遊できるツーリストパス。エリア内のJR線の特別急行列車・普通急行列車または快速・普通列車の普通車自由席が乗り放題のほか、人気の立山黒部アルペンルート内の各種交通機関も乗り放題。
料金(大人):17500円(5日間有効)
JR西日本
関西エリアパス
関西空港特急はるか自由席、および関西エリアのJR線で急行列車、快速列車、普通列車の自由席、JRバスが乗り放題。座席指定をする場合は別途料金がかかります。はるか以外の特急列車と新幹線には使用できません。
料金(大人):2200円(1日間有効)、4300円(2日間有効)、5300円(3日間有効)、6300円(4日間有効)
関西ワイドエリアパス
関西エリアと中国地方の一部、および徳島県の一部地域で有効。山陽新幹線の新大阪-岡山間を含む、エリア内のJR線で特急列車、急行列車、快速列車、普通列車の自由席が乗り放題になります。
料金(大人):9000円(5日間有効)
山陽山陰エリアパス
京都・大阪・和歌山エリアから山陽・山陰エリアで有効。山陽新幹線の新大阪-博多間を含む、エリア内のJR線で特急列車、急行列車、快速列車、普通列車の自由席が乗り放題になります。また、広島の宮島フェリーも乗り放題。
料金(大人):19000円(7日間有効)
※上記以外にもJR西日本は様々なエリアをカバーしたパスを多数販売しています。
JR四国
オール四国レールパス
有効期間中はJR四国、伊予鉄道、土佐電気鉄道、土佐くろしお鉄道、阿佐海岸鉄道、高松琴平電鉄のすべてが乗り放題。日本国外で引換証を購入した場合、ディスカウントあり。
料金(大人):9500円(3日間有効)、10500円(4日間有効)、11500円(5日間有効)、12500円(7日間有効)
JR九州
オール九州エリアパス
九州新幹線の小倉-博多間を除く全てのJR線がで有効。特急列車等の座席指定は3日パスで10回、5日間のパスでは16回まで利用可能。私鉄やバス、地下鉄は対象外です。
料金(大人):15000円(3日間有効)、18000円(5日間有効)
北九州エリアパス
指定された北九州エリアのJR線で有効(九州新幹線の小倉-博多間は除く)。特急列車等の座席指定は3日パスで10回、5日間のパスでは16回まで利用可能。私鉄やバス、地下鉄は対象外です。
料金(大人):8500円(3日間有効)、10000円(5日間有効)
南九州エリアパス
指定された南九州エリアのJR線で有効(九州新幹線を含む)。南九州エリアパスは3日間有効のもののみ。特急列車等の座席指定は10回まで利用可能、私鉄やバス、地下鉄は対象外です。
料金(大人):7000円(3日間有効)
まとめ
短い期間で日本中を旅してまわりたい人や、しばらく同じエリアに留まってじっくり観光したいという人など、旅行のスタイルは様々。一つのエリアに留まりたい人にとっては、ジャパンレールパスよりも地域限定パスの方がお得です。JR各社からたくさんのパスが発売されていますので、旅行前にウェブサイトでチェックしておきましょう。
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