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外国から日本を訪れる目的は、観光、ビジネス、永住と色々ありますね。中でもとりわけ、限られた国の限られた年代の人たちだけがビザを取得できるワーキング・ホリデーという旅行形態は、1年間ただ日本を旅するだけでなく、滞在中に仕事に就いて旅費も稼げてしまうという特典付き。1週間や2週間の短期旅行では知ることのできない、「日本の生活」を実際に体験できるのが醍醐味です。日本にワーキング・ホリデー・ビザで滞在している人たちは、実際どんな仕事に就いているんでしょうか?パッと思い浮かぶのは外国語教師ですが、教師になるには学位が必須。なかなかの狭き門です。このコラムではワーホリの皆さんが就くことができる、教職以外の求人の例をご紹介します。
ワーキング・ホリデー制度について
現在、日本はオーストラリア、ニュージーランド、カナダなどを含む14か国とワーキング・ホリデー協定を結んでいます。細かいビザの発給条件は国により多少異なりますが、申請時に18歳以上30歳未満であること(一部の国は18歳以上25歳未満)、渡航目的が主に休暇を過ごすことであること、協定を結ぶ相手国・地域に在住する相手国・地域の国民・住民であること、などの条件をクリアすれば誰でも申請することができます。休暇用のビザではありますが、観光ビザとは異なり滞在費用を補てんするための労働が許可されます。ビザの有効期限は、日本へ入国した日から1年間。日本でのワーキング・ホリデー・ビザの申請は、住んでいる地域の最寄りの日本大使館等でできます。
参考:日本外務省ウェブサイト
年間を通じて募集のある仕事
ホテルのフロント業務
近年、日本には英語圏やヨーロッパ諸国からだけでなく、アジア圏からの来訪者数が格段に増加しています。その影響を受けて、都市部のホテルでは多言語での対応が必須になってきています。特に中国語や韓国語の話せるスタッフは、比較的需要が高いようです。主な業務は、ホテルのレセプションでのゲストへの応対と、客室の案内、問い合わせの電話対応など。
自動車部品工場
高度経済成長の時代から、日本の経済を支え続ける自動車産業。日本全国に自動車工場が散らばっています。その自動車工場での部品を作る作業でも、ワーキング・ホリデー・ビザ保持者を採用しています。中には空港から工場のある都市までの交通費を負担してくれる会社も。ただ、作業の説明や指示は日本語で行われるため、基本的な日本語を理解していることが条件になります(日本語検定N4レベル)。日本語に覚えのある人はぜひチャレンジしてみてください。
ビルの警備員
日本国内にある外資系企業のオフィスでは、日本人以外の来客があることも日常的にあり、警備係にも英語力が求められることが多々あります。業務内容は立哨やパトロール、モニタリングなど一般的な警備業務に加えて、来賓の警護なども含まれます。その他、非常時の消防や警察への連絡対応などもありますので、日本語の会話もある程度自信のある人むけです。
季節限定、短期の仕事
食品工場での季節労働
日本には色々な食品工場があり、通年を通して平均的に稼働している工場もありますが、食品の種類によっては1年のある時期に集中して人でが必要になる業種もあります。例を挙げると、梅干しの名産地和歌山県の工場では、梅の選定、計量、選別などの作業に必要な人員を、繁忙期の2~3か月のみ募集しています。また鮭の水揚げ地である北海道では、水産加工場が9月~10月限定で、鮭の解体、イクラの切り離し、身の切り分けやパッキングなどの作業人員を募集します。こちらはかなりの重労働ですが、住み込みで雇ってくれる雇用主が多く人気の仕事です。
リゾートの宿泊施設スタッフ
夏はビーチ、冬場は温泉、スキー場など、1年間のある季節だけ繁忙期を迎える地域の宿泊施設では、ワーキング・ホリデー・ビザの保持者も歓迎の短期の求人が毎年沢山出ています。業務内容は、売店の売子、キッチンでの調理補助、レストランのホールスタッフなど募集によって様々。お客さんと接する機会の多い職種ほど、要求される日本語のレベルが高くなりますが、内部業務の場合は日本語の指示が理解できればいいというものも。寮や食事も完備という雇用主が多く、旅費を稼ぐにはうってつけの仕事です。
スキー・スノーボードのインストラクター
日本には冬季オリンピックの開催地にもなったことのある北海道や長野県、豪雪地帯と呼ばれる新潟県など質の良いスキー場が多くあります。近年の円安傾向も相まって、毎年沢山のスキーヤーやスノーボーダーが冬の日本を訪れています。それに伴って自分の母国語でスキーやスノーボードを教えてほしいという需要が増加中。また、日本の子供たちに英語でスキーを教える、という語学教育も増えてきており、外国語の話せるスキーのインストラクターの需要が高まっています。スキー場の多い地域では、毎年スキーやスノーボードのインストラクターの募集をかけていますので、腕に覚えのある人はぜひチャレンジしてみてください。もちろん、仕事以外の時間は自分でも自由に滑ることができますよ!
モデル、エキストラ、レポーターなど
かなり人気が高く狭き門ですが、単発の広告用のモデル、ドラマやCMのエキストラ、旅行紹介のビデオのレポーターを外国語でやってほしいなど、単発のエンターテイメント系の求人もあります。殆どの場合不定期で単発であることが多いため、お金を稼ぐことが第一目的であれば効率の悪い仕事かもしれませんが、撮影現場という一般の人にとっての非日常を日本で垣間見られるチャンスです。
まとめ
日本での仕事としてはもちろんウェイターやウェイトレス、英語教師の仕事も人気ですが、せっかくですからその土地ならではの職種や、普段したことのない業種を選んでみるのも楽しい経験ですね。下記のサイトを参考にぜひ日本で自分に合った仕事を見つけてください。ワーキング・ホリデー・ビザで日本に入国した後には、在留カードの取得をお忘れなく!
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