photo by Aidan Jones
日本にしっかりと根を下ろして住むことを決めたなら、生活の糧を得る為に仕事探しが必須。もちろん誰かの紹介などのコネクションがあれば何よりの強みとなりますが、それもなく一から仕事を探す場合に、やはりいちばん頼りになるのは国が運営している公共職業安定所、通称ハローワークです。ここではハローワークを最大限活用した外国人の仕事探しの方法とプラスアルファの情報をご紹介します。
【東京限定】新宿外国人雇用支援・指導センターを利用する
こちらの施設が対象としているのは以下の通り。
- 日本人の配偶者や定住者など、就労に制限のない在留資格を持つ人
- アルバイトを希望する外国人留学生
- ワーキングホリデー等の特定活動の人
就職相談および紹介、在留資格に関する相談を行っています。ハローワーク全体に共通することですが、希望に合う求人があれば、職員がその求人事業所に連絡を取り、事業所を訪問する日時を設定してくれます。前日までに予約すれば英語と中国語の通訳員のサポートが受けられるので、言葉の不安がある人は電話を入れておきましょう。在留カード(または外国人登録証明書)とパスポートを忘れずに!
新宿外国人雇用支援・指導センター
所在地:新宿区歌舞伎町2-42-10ハローワーク新宿(歌舞伎町庁舎)1階
電話:03-3204-8609
英語での案内(pdf):新宿外国人雇用支援・指導センター
【東京限定】東京外国人雇用サービスセンターを利用する
こちらの施設が対象としているのは以下の通り。
- 専門的・技術的分野の在留資格を持つ外国人
- 日本で就職を希望する外国人留学生
職業相談・紹介や事業主に対する外国人雇用の情報提供、援助などを専門的に行っています。高度技能ビザを持つ転職者向けの求人情報が各地のハローワークからピックアップされ、センター内で閲覧できるようになっています。また外国人対象の面接会や企業説明会、セミナーなども実施されています。指定された日に英語と中国語の通訳員が配置されているので安心です。
東京外国人雇用サービスセンター
所在地:新宿区西新宿2-7-1小田急第一生命ビル21階
電話:03-5339-8625
英語での案内:東京外国人雇用サービスセンター
【全国】外国人就労・定着支援研修を受けてみる
定住外国人(日本人の配偶者等、永住者、永住者の配偶者等、定住者の在留資格を有する外国人)を対象とした研修が厚生労働省の事業の一環で行われ、なんと無料で受けることができます。働く気持ちはあるけれど、日本語が不十分だったり、そのために職に就けない人達に対して、初級から日本語研修を実施。さらに日本語力だけでなく、求人票の読み方や履歴書の書き方、面接の受け方、そして働くためのマナーも身につけられます。2015年には15都府県(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、長野、岐阜、静岡、愛知、三重、滋賀、大阪)で年間4,000人以上に向けて実施されました。申し込みはハローワークまで。研修後はスムーズに求職活動へと繋げられそうですね。
英語での案内:一般財団法人日本国際協力センター(JICE)
【全国】外国人雇用サービスセンターや外国人雇用サービスコーナーを利用する
名前が似ていますが、「外国人雇用サービスセンター」は上記で紹介した東京の他に名古屋と大阪にあり、同様のサービスを提供しています。「外国人雇用サービスコーナー」の方はというと、全国の主要なハローワークに設置されている、外国人求職者の為の情報を提供するコーナーを指します。曜日によって言語の異なる通訳が配置されて職業相談ができることが多いので、事前確認をしてみて下さい。例えば横浜市のハローワークでは、月曜日は英語、火曜日は中国語、水曜日はスペイン語と中国語の通訳が就職相談をサポートしてくれます。
名古屋外国人雇用サービスセンター
所在地:名古屋市中区栄4-1-1中日ビル12階
電話:052-264-1901
英語での案内:名古屋外国人雇用サービスセンター
大阪外国人雇用サービスセンター
所在地:大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル16階
電話:06-7709-9465
英語での案内:大阪外国人雇用サービスセンター
通訳を配置している全国のハローワーク一覧
List of Hello Work with Interpreters
派遣会社に登録する
これまでご紹介してきたように、日本で仕事を探すにはまずハローワークを利用するのが一番確実な方法ではありますが、それがなかなかうまくいかない場合には、日本で働きたい外国人と外国人を雇用したい企業のマッチングを行う派遣会社に登録して仕事を探すのも選択肢の一つです。ただし、登録手続きは基本的に日本語で行われますし、派遣先を探すにあたっても最低限の日本語力が求められるケースが多いようです。特に外国人の派遣に力を入れている派遣会社をいくつかご紹介します。まずはホームページを見てみて、相性が良さそうなら登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。
語学を教える職を探してみる
昔は外国人の仕事探しというと語学スクールの講師というのが定番でしたが、今では不景気もあってスクールの数も減り、なかなか厳しい世界のようです。また、大手スクールでは採用担当者が海外で人材を探して試験や面接、研修まで済ませて日本に講師として招いており、国内では採用を行っていません。それでも一定の需要は必ずある世界なので、大卒の経歴を持っていて自分の母国語を系統立てて人に教えられるなら、探してみる価値はあると思います。ここでは英会話講師の職探しをしている人向けの情報をご紹介します。
JETプログラム
もし日本の小中学校や高校で英語を教えることに興味があるなら、国が運営するこちらのプログラムに応募するのも良いでしょう。「6年以上日本に居住していないこと」などの条件を満たしており、書類選考と面接をパスすれば住居費や保険なども考慮された良い条件で日本の公立学校で英語指導助手(ALT)として働くことができます。それ以外にも、数は少ないですが国際交流員やスポーツ国際交流員の募集もあります。一般的には本国で申し込み、採用が決まってから来日する流れとなりますが、日本から応募することも可能です。申し込みと書類選考後の面接は日本国内ではなく本国にある日本公館でなければならないものの、手厚い待遇や安定感を考慮すると充分その価値はあると言えます。契約は1年ごとで、契約団体が合意すれば最長5年まで更新できます。
英語での案内:The Japan Exchange and Teaching Programme
英会話講師求人サイト
小規模のスクールであれば国内でも採用を行っています。また、最近では学校形式ではなくカフェでマンツーマンで語学を学ぶスタイルも定着しています。外国人向けのサイトで情報収集してみましょう。
jobsinjapan.com
Japan English Teacher
ELT news.com
まとめ
日本での仕事探しでは、どんな職種においてもやはり日本語で円滑にコミュニケーションが取れるかどうかが重要視されるようです。語学力に不安がある人は、まずは言葉や習慣の勉強をしていく中で、こまめにJapan Times JobsやDaijob.comなどをチェックして働く場所をリサーチすることをお勧めします。良いご縁がありますように。
関連記事
ワーホリメーカー必見!外国語教師以外に選べる仕事とは
人事担当者はココを見ている。外国人のための面接マナーガイド
求職中の人はチェック!外国人対象の派遣会社とは
「日本で働きたい!外国人のお仕事見つけ方ガイド」への2件のフィードバック