日本から海外に荷物を送りたい!郵便局の国際郵便サービス

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日本に滞在中のみなさん、日本から帰国するのに荷物がスーツケースに入りきらないから郵送したい、もしくは日本から海外の家族や友人に荷物を送りたい、なんていう時がありますよね。日本から海外に荷物を送ってくれる業者はたくさんあるのですが、だんぜん便利で安いのは郵便局。全世界で展開している大手輸送会社や日本国内最大手の宅配便サービスに比べ、個人で利用するぶんには料金・サービスともに最も便利です。では、日本郵便を使って海外へ荷物を発送するには、どんなサービスがあるのでしょうか?

※このコラムでは、小包サイズの荷物を想定しています。引っ越しに伴う家具等、サイズの大きい貨物は対象外になります。

 

郵便局の国際郵便

郵便局から荷物を発送する場合、主なサービスは下記の4タイプ。全て最寄りの郵便局の窓口へ持ち込んで発送することができます。それぞれ出荷に必要な送り状は、郵便局でもらうことができます(送り状の記入は英語かフランス語、または現地で通用する言語)。発送してから配達されるまでの日数は、届け先の地域によって変動。また、料金は届け先の地域と荷物の重量によって変わります。荷物のサイズにも規定がありますので、発送する前に日本郵便のウェブサイトでチェックしましょう。

料金・日数
サイズ規定について

サービス

配達までの日数(目安)

重量制限

EMS

2-4日

30kgまで

航空便

3-6日

30kgまで

SAL便

6-13日

30kgまで

船便

1-3か月

30kgまで

 

EMS

4つのサービスの中で最も早く届け先に配達されます。そのぶん料金も最も高く設定してあります。送り状の上部にある追跡番号を使って、日本郵便のウェブサイトから配達状況を確認することができます。

EMSの送り状

EMS

  1. 差出人の住所・氏名・
  2. 届け先の住所・氏名・電話番号
  3. 内容品の詳細を記入(書ききれない場合はSee the attached document(s) と記入し別紙をダウンロードして詳細を書く)
  4. 贈物・商品・身のまわり品・商品見本・その他・書類の中から該当するものにチェック。
  5. 危険物が含まれていない旨にチェックを入れ、サイン。同じ宛先に複数同時に発送するときは、全体の個数とその荷物が何個目かを記入。
  6. 保険をかける場合は金額を記入。

 

航空便・SAL便・船便

航空便・SAL便・船便の送り状は共通です。EMSと同じく、送り状の上部にある追跡番号を使って、日本郵便のウェブサイトから配達状況を確認することができます。それぞれ次のような特徴があります。

  • 航空便:EMSよりは遅いですが、3-6日と比較的早く届きます。料金はEMSの次に高いですが、宛先と重量によってはEMSとそれほど料金が変わらないことがあるので、事前にチェックしましょう。
  • SAL便:SALとはSurface Air Liftedの頭文字で、日本国内と到着国内では船便扱いですが、両国間は航空輸送で運ばれます。そのため、船便より速く、航空便より安いという特徴があります。
  • 船便:両国間を船で輸送するため、その他のサービスと比較して格段に時間がかかりますが、そのぶん料金もかなり低めに設定されています。

国際小包の送り状

国際小包

  1. 差出人の住所・氏名。
  2. 届け先の住所・氏名・電話番号。
  3. 荷物の内容の詳細(書ききれない場合はSee the attached document(s) と記入し別紙をダウンロードして詳細を書く)。
  4. 個人用の荷物であれば空欄。
  5. 内容品の大まかな重量と金額を記入。
  6. 贈物・商品価値のない商品見本・商品価値のない書類の中から該当するものにチェック。同じ宛先に複数同時に発送するときは、全体の個数とその荷物が何個目かを記入。
  7. 保険をかける場合はチェックを入れて、金額を指定。
  8. 受付の日付と送り主のサイン。
  9. 荷物が届かなかった場合の対処方法を選ぶ。
  10. 航空便・SAL便・船便から荷物を送る手段を選ぶ。

 

インボイス・その他の必要書類について

海外あてに荷物を送るときに記入する送り状には内容物の詳細を書く欄がありますが、国によってはそれとは別にインボイスという書類が必要になる場合があります。インボイスとは出発国での税関への申告・検査で使用されると同時に、到着国での輸入通関をする際に必要となる重要な書類です。フォーマットが日本郵便のウェブサイトからダウンロードできますので、指示に従って記入してください。また、送り先の国によってはインボイス以外の書類が必要になることがあります。日本郵便のウェブサイトに国ごとの詳細がありますので、事前に確認しましょう。

相手国での関税などの諸費用

相手国側で発生した関税等は受取人が負担することになります。

 

海外に送れない物品について

日本郵便に限らず、各国共通の条件として輸送できない物品があります。爆発物・危険物、麻薬類、生きた動物、わいせつな物品は送ることができません。特に爆発物、危険物の例としては下記のようなものがあります。

  • 火薬類:花火、クラッカー、弾薬
  • 引火性液体:ライター用燃料、ペイント類
  • 高圧ガス:消火器、アクアラング、除塵スプレー、携帯用濃縮酸素、ヘリウムガス、キャンプ用ガスコンロ、カセットコンロ用ガス、ライター用補充ガス
  • 可燃性物質:マッチ、ライター
  • 酸化性物質:漂白剤、過酸化剤、個人用小型酸素発生器
  • 毒物類:クロロフォルム、加熱蒸散殺虫剤
  • 腐食性物質:水銀、バッテリー
  • その他の有害物質:ラジコンヘリ等のエンジン、磁石
  • 放射性物質:放射性物質(放射性物質を包有する郵便物の引受条件を満たしている場合を除く)

 

まとめ

迅速・正確なサービスに定評のある日本郵便。海外向けの輸送でもクオリティに変わりはありません。全てのサービスに追跡番号が付けられており、配達状況を確認できるのが素晴らしいですね。荷物は全国の郵便局に持ち込んで発送できますが、日本郵便では集荷サービスも行っています。ただし、電話受付もオンライン受付も日本語のみの対応になってしまいます。日本語ができる人は下記のリンクを参照にぜひ活用してください。送り状も集荷時に持ってきてもらえますよ。

郵便局集荷の申し込み

 


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あきらことほ

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あきらことほ あきら ことほ

日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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