引っ越しが決まったら忘れずに!郵便の転送手続き【WEB申請編】

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日本国内での引越しに必須の手続き、郵便局の郵便転送サービス。最寄りの郵便局で「転居届」を貰ってきて提出してもいいですが、日本郵便のインターネットサービス「e転居」を利用して申請すれば、ただでさえ慌ただしい引越し時期の貴重な時間が節約できます。今回はメールアドレスと携帯電話さえ持っていれば可能な「e転居」での転送申し込みの方法を詳しくご説明します。

 

「e転居」による郵便転送サービスとは

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こちらが「e転居」のトップページです。日本国内の引っ越しであれば、郵便局にその旨を申請すれば、旧住所あての郵便物を新住所に1年間無料で転送してもらえます。この郵便物の転送サービスを利用するには、以前は郵便局で配布している「転居届」に記入して申請する方法しかありませんでしたが、2008年からはe転居がスタートし、インターネットによる申請も可能になりました。窓口申請であれば持参しなくてはならない本人確認書類なども不要、サービス開始までの期間もインターネット経由の方が若干短くなるので、環境が許せばe転居からの申し込みを検討してみてはいかがでしょうか。転送期間は申請後1年間ですが、その後もサービスの延長を希望する場合、同様にオンラインでも1年間の延長手続きが可能です。

 

「e転居」利用の際に必要なもの

インターネットで転送サービスを申し込む場合、特別に必要なものはほとんどありません。パソコンで使えるメールアドレス(Gmail、Yahooなどのフリーアドレスも可)と携帯電話の番号さえあれば申請可能です。以前は本人確認のためにクレジットカードの番号を入力する必要がありましたが、現在ではシステムが一新されカード情報は不要になりました。電話をかけて確認番号をプッシュする一手間は増えましたが、クレジットカード情報をむやみに入力することはセキュリティ上の問題もあり、より安心して申請できるようになったと言えます。

 

「e転居」による申請方法

では、e転居のそれぞれの項目を参照しながら、詳しい入力方法をご説明します。まずはe転居のトップページへ行ってみましょう。

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1. 申し込み方法の選択

トップページをスクロールすると下部に現れる「e転居のお申し込みはこちらから」の赤いボタンをクリックします。今回はパソコンからの申請についてのみ取り上げますが、ここで「スマートフォンご利用の方はこちらから」を選択すればスマホからの申請が可能で、手続きの流れは基本的にパソコンからと同じです。

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2. 利用確認への同意

「利用確認」画面が表示されたら、目を通して「同意する」の右のチェックボックスにチェックを入れ、「次へ進む」の赤いボタンをクリックします。

3. 届出者氏名とメールアドレス入力

届出者の情報を入力します。項目は上から順に①名前の漢字(漢字表記がない方はカタカナでOK)、②名前のカタカナ表記、③メールアドレス、④確認のため同じメールアドレスの再入力となっています。携帯電話のメールアドレスは利用できないのでご注意ください。フリーメールは使用可能です。「次へ進む」の赤いボタンをクリックします。

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4. メール受信・記載URLをクリック

入力したアドレス宛にすぐに【「e転居」メールアドレス確認完了のお知らせ】という件名のメールが日本郵便のアドレスから届きます。見当たらないようなら迷惑メールフォルダも確認してみてください。メール本文の【「e転居」転居受付URL】と書かれたリンクをクリックします。URLにはセキュリティ対策で有効期限が設定されているので、時間を置かずに手続きを進めた方が安心です。

5. 新旧住所入力

開いたページの左側(青い矢印)に引っ越す前の古い住所、右側(緑の矢印)に引越し先の新しい住所を入力します。項目は上から順に①郵便番号、②都道府県、③市区郡、④町・大字(②~④は郵便番号を入力してその右の検索ボタンをクリックすると自動入力されます)、⑤丁目・字・通り名、⑥番地、⑦号、⑧アパート等の建物名、⑨棟番号、⑩部屋番号、⑪誰かの家に下宿しているような場合の~様方、となっています。番地や部屋番号などの数字は半角ではなく全角入力となります。その下の部分は会社・法人が移転する場合に使用する欄なので空欄のままで結構です。「次へ進む」の赤いボタンをクリックします。

6. 転居者情報・転送希望日入力

引っ越しをする人の氏名を1人ずつ入力します。①が苗字、②が名前で、上が漢字表記、下がカタカナ表記となっています。結婚や離婚などの事情により新しい住所で苗字が変わる場合には、③の旧姓の欄に記載しておきましょう。こちらも上が漢字、下がカタカナです。④の部分については、入力した人物以外で引き続き旧住所に住む人物がいなければ「いません」のまま、いる場合は「います」のラジオボタンを選択してその人数を半角数字で入力します。⑤郵便物の転送開始希望日をプルダウンから選び、「次へ進む」の赤いボタンをクリックします。

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7. 届出者確認入力

すでに入力済の届出者氏名が表示されるので、その下の「転居者との関係」を選択します。通常は一番左の「本人」になることが多いかと思います。その下のハイフンで句切られた3つのボックスに、届出者の携帯電話の番号を全角で入力します。固定電話やIP電話は使用できません。「次へ進む」の赤いボタンをクリックします。

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8. 電話をかけて確認番号を入力

入力済の届出者情報とあわせて、①6桁の確認番号が表示されます。画面を開いたまま、前のページで入力したものと同一の電話番号から、画面に示されている②の番号宛に電話をかけます。自動音声の指示に従って上記の確認番号をプッシュして、正しいことを確認し、電話を切った後にページ最下部にある「申請登録」の大きな赤いボタンをクリックします。赤いボタンの上に③として表示されている「希望する」のチェックボックスは、行政機関や銀行などからの住所変更を勧める郵便物、郵便局からのお知らせなどの送付を希望するかどうかを確認するものです。特に必要ないのであればチェックを外しておきましょう。

9. 受付完了

携帯番号と確認番号が一致すれば、登録したメールアドレス宛に転居届受付番号(10桁の数字)が届き、受付完了となります。3~5日程度で郵便局内での処理が終わり、自分で設定した転送希望日から転送が開始されます。

 

まとめ

携帯・スマホと有効なメールアドレスがあり、キーボード入力さえできれば誰でも手軽に申請できるのがe転居の魅力。ただし項目に英語の説明も添えられている転居届と比べると、完全に日本語にしか対応していないのが惜しいところです。友人知人皆に引っ越しの通知をしたつもりでも、中には連絡漏れがあったり、古い知り合いから何かのお知らせが届いたりする可能性もありますので、お好みの方法で郵便転送サービスを申し込んで大切な郵便物をしっかり受け取れるようにしておきましょう。

 


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磯山ゆきえ

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磯山ゆきえ 磯山 ゆきえ

気ままな海外一人旅が好きです。外から見たこの国の姿を意識しながら、日本に関する楽しい話題をお届けできたらと思っています。

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