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日本在住のみなさん、自国で公共料金などの支払いをする時どんな方法で送金していましたか?おそらくインターネットバンキングを利用していたという人もたくさんいるのでは。ご存知のとおり日本はまだまだ現金社会で、ことインターネットバンキングの普及に関しては他の先進国に比べてかなり遅れをとっていました。しかし、近年では利用者の数が格段に増え、日本の主要銀行のほとんどがインターネットバンキングサービスを提供しています。でも、外国人利用者にとっては重大な問題が。日本の銀行が提供するオンラインサービスは、日本語のみの場合がほとんど。日本語の会話は流ちょうでも、読み書きはちょっと…という人にとってはなかなかハードルの高い作業です。そんなとき多言語対応とまではいかなくても、せめて英語でのサービス提供があれば…と思いませんか?現在日本では、2つの銀行が英語でのインターネットバンキングサービスを提供しています。
新生銀行(新生パワーダイレクト)
全国に30店舗を展開する新生銀行。総合口座パワーフレックスを開設すれば、インターネットバンキングサービス「新生パワーダイレクト」を利用することができます。新生パワーダイレクトでの新生銀行間の資金移動は無料、取引状況に応じて他行宛ての振込も月1回から10回まで無料になるなどの特典が受けられます。また、パソコンがなくてもスマートフォンからも利用可能。
口座開設の条件
総合口座パワーフレックスを開設するためには、次の条件を満たしている必要があります。
- 日本の住所を持つ居住者であること
- 外国籍の人は本人確認書類の在留期間が1年以上であること
- 法人や申し込み住所が施設私書箱住所でないこと
また、口座開設は1個人につき1口座までという規定があります。未成年者名義の口座を開設する場合は、口座名義人本人とその親権者の同意書や本人確認書類が必要になります。
口座開設に必要な書類について
新生銀行のパワーフレックス口座は店頭または郵送で開設することができます。口座開設に必要な書類は次の通りです。
- 在留カード、もしくは特別永住者証明書(店頭での申し込みには原本、郵送の場合はコピー)
- 公共料金の領収書もしくは請求書の原本(店頭で開設する場合は不要)
また、アメリカ合衆国の税法上米国人に区分される人は、別途書類を提出する必要がありますので、銀行へ問合せをしましょう。
インターネットバンキング開始に必要なもの
- キャッシュカード(支店番号・口座番号が記載されています)
- 暗証番号
- セキュリティ・カード番号
※全て口座申込書を投函してから2週間程度で登録した住所に郵送されます。店頭で口座開設をした人は当日キャッシュカードを受け取れるので、暗証番号とセキュリティ・カード番号のみ送られてきます。
インターネットバンキングの始めかた
新生銀行のインターネットバンキングを始める方法は簡単。新生銀行のトップ画面右上にある「English」をクリックし、次に出てくる英語トップ画面の「Login」アイコンをクリックします。画面上の指示に従って①店番号と口座番号、②4桁の暗証番号、③西暦の生年月日を入力してログインします。初めてログインする場合は、その後に出てくる画面でパワーダイレクトパスワードとセキュリティ・カードの登録を行います。
インターネットバンキングのセットアップが完了すれば、残高照会、振替・振込、定期預金、外貨預金、投資信託などのサービスを利用できます。
セブン銀行(ダイレクトバンキング)
店舗数は7店舗と少ない代わりに、全国に23000台以上あるATMとインターネットバンキング「ダイレクトバンキング」を中心としたサービスを提供。口座を開設すれば全国にあるATMをほぼ24時間利用でき、日中のATM引出手数料が無料になるなどの特典があります。パソコンだけでなくスマートフォンからも利用できて便利です。
口座開設の条件
セブン銀行で口座を開設するには、次の条件を満たしている必要があります。
- 日本に6か月以上居住していること
- 個人名義であること(法人名義や屋号は不可)
口座開設は1個人につき1口座のみ。15歳未満の未成年者の場合は口座名義人本人の確認書類の他に、その親権者の同意書や本人確認書類も必要になります。
口座開設に必要な書類について
セブン銀行では、外国籍の人の口座開設は郵送のみで受け付けています。口座開設には下記の書類が必要になります。
- 在留カードのコピー
- 口座申込用紙に記入された名前あての公共料金の領収書、または請求書の原本(水道、電気、NHKなど)
インターネットバンキング開始に必要なもの
- キャッシュカード
- ダイレクトバンキング利用カード(デビット機能付きキャッシュカードを申し込んだ人のみ)
インターネットバンキングの始めかた
セブン銀行のインターネットバンキング「ダイレクトバンキング」を開始するためには、最初に利用開始登録を行う必要があります。セブン銀行トップ画面上部にある「English」をクリックし、出てきた英語トップ画面で「Direct Banking Service Logon」をクリック。次に「For First Time Users」をクリックして、画面上の指示に従って店番号、口座番号、ID、登録した電話番号を入力します。セットアップが終了したら、2回目からはログオン画面でIDとパスワードを入力して利用します。セブン銀行のインターネットバンキングで利用できるサービスは残高照会、振込、デビット、ローン、海外送金などがあります(別途申請が必要なものあり)。
まとめ
インターネットバンキングは手軽で便利だけれど、重要な個人情報を扱うツールである以上、どんな取引をしているかをきちんと把握したうえで使いたいもの。日本語会話に不自由がなくても読んだり書いたりはちょっと苦手という人にとって、英語のオペレーション画面のあるインターネットバンキングの存在はとても心強いですね。日本で銀行口座開設を検討している人は、英語でインターネットバンキングができるかどうかも選択基準のひとつに入れてみてはどうでしょうか。
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