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日本で生活していくのに欠かせない銀行口座。家賃や公共料金、買い物代金の支払いなど、銀行振込を利用する機会も多々ありますね。日本で銀行取引をしたことがある人はお気づきと思いますが、日本はとにかく銀行手数料が高い!特に振込は利用する度に手数料がかかるし、金額、同行宛てか否か、ATMかインターネットバンキングかなど、条件によって事細かに料金設定がなされています。そのため、同じような金額でも相手によって毎回手数料が異なる、なんてことがよくあるのです。なにかとややこしい日本の銀行手数料、今回は中でも使用頻度の高い振込手数料とATM利用料金についてご説明します。
振込手数料:支店利用時
まず最初に、振込手数料の金額は主に金額、同銀行間の取引であるかどうか、ATMか窓口か、現金取引か否かによって決まります。例えば、3大メガバンクと言われる三井住友銀行、みずほ銀行、東京UFJ銀行の支店利用時の振込手数料は次のように設定されています。
同一銀行間取引の場合
|
同一店宛て |
他支店宛て |
|||
3万円未満 |
3万円以上 |
3万円未満 |
3万円以上 |
||
窓口 |
216円 |
432円 |
324円 |
540円 |
|
ATM |
現金 |
108 – 216円 |
324 – 432円 |
108 - 216円 |
324 - 432円 |
カード |
無料 |
108円 |
108 - 216円 |
他銀行宛ての場合
|
3万円未満 |
3万円以上 |
|
窓口 |
648円 |
864円 |
|
ATM |
現金 |
432円 |
648円 |
カード |
216 - 270円 |
432円 |
振込手数料:インターネットバンキング利用時
最近では、日本でも主だった都市銀行や地方銀行がインターネットバンキングサービスを提供しています。インターネットバンキングの強みは時間を気にせず利用できる点はもちろん、支店へ出向いて取引を行うよりも手数料が安く済むことです。3大銀行のインターネットバンキングでの振込手数料は概ね次の範囲で設定されています。
同一銀行間取引の場合
|
同一店宛て |
他支店宛て |
||
3万円未満 |
3万円以上 |
3万円未満 |
3万円以上 |
|
インターネットバンキング |
無料 |
無料 – 108円 |
無料 – 216円 |
他銀行宛ての場合
|
3万円未満 |
3万円以上 |
インターネットバンキング |
216円 |
324 – 432円 |
ATM利用料金
日本で銀行を利用するにあたって気を付けたいのが、ATMを利用するにもお金がかかるという点。自分が口座を持っている銀行であれば、銀行の営業時間内は無料ですが、それ以外の時間帯は手数料がかかります。また、取引銀行以外の提携銀行やコンビニなどのATMを使用する時は、支店のATMよりも利用料金が高額になります。三井住友、みずほ、東京UFJ銀行の支店ATM利用料金は次のとおりです(その銀行に開設した口座を利用する場合)。ATM利用料金がかかる時間帯に振込をした場合、別途振込手数料がかかります。
三井住友銀行
|
08:45以前 |
08:45 – 18:00 |
18:00以降 |
平日 |
108円 |
無料 |
108円 |
土日祝日 |
終日108円 |
※個人口座の場合、入金・振込は手数料無料
みずほ銀行
平日 |
0:00 – 8:00 |
8:00 – 8:45 |
8:45 – 18:00 |
18:00 – 23:00 |
23:00 – 24:00 |
216円 |
108円 |
無料 |
108円 |
216円 |
|
土日祝日 |
0:00 – 8:00 |
8:00 – 22:00 |
22:00 – 24:00 |
||
216円 |
108円 |
取扱なし |
東京UFJ
|
8:45 – 21:00 |
その他の時間帯 |
平日 |
無料 |
108円 |
土日祝日 |
無料 |
108円 |
取引銀行支店以外のATMを利用する場合
各都市銀行や地方銀行は、他銀行やコンビニなどと提携して自行のキャッシュカードで引出、振込、預入などの取引を行えるようにしています。取引銀行以外のATMを利用する場合は、終日利用手数料がかかることがほとんどです。目安としては、平日の銀行営業時間内は108円、平日の営業時間外や土日祝日は216円となります。ただし、提携先によって扱える取引や利用料金の金額設定が多少変わってくるので、詳細は自分で口座を持っている銀行のホームページなどで確認が必要です。
まとめ
振込や引出など基本的な銀行取引にはほとんど手数料がかからないという国もある中、取引の度にこまごまとお金のかかる日本。一件一件は少額でも、回数が重なると軽視できない金額になってしまいます。出費を抑えるにはインターネットバンキングを利用するほか、できるだけこちらから振込をする機会を減らす、という手も。例えば公共料金などの支払には「自動引落」を選べます。自動引落は受け取り手が手数料を負担してくれることが多いので、振込料金の節約になりますよ。
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