就職や結婚の時には要確認!外国人が年金手帳を持っていない場合は?

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2018年も明けて、これからの数か月は日本で就職をする学生にとっては最も忙しい季節。昨年のうちに内定をもらっているという人は、すでに4月の入社に向けてちゃくちゃくと準備を進めている頃ですね。4月の入社までに年金手帳を含む様々な書類を揃えておくよう、就職先から連絡をもらった人もいるかもしれません。新社会人に限らず、転職や婚姻時など、日本で生活していると時々求められる年金手帳の提出。みなさんは自分できちんと保管場所を把握していますか?どこにあるのか分からない、そもそも年金手帳自体もらったことがない!という人もいるのでは。実は紛失や年金未加入の理由で、年金手帳を持っていないというケースはたくさんあります。今回は年金手帳を持っていないことに気付いた時、どんな手続きが必要かについてご説明します。

 

そもそも年金手帳はどうやって手にするの?

日本に中長期滞在している人の間で、到着後14日以内に住民登録が必要というのは比較的広く認識されています。しかし国民年金については、住民登録をすると自動的に年金の手続きも処理されると誤解している人が多く、うっかり忘れてしまう人が後を絶ちません。国民年金への加入は、住民登録とは別に手続きが必要です。来日時に20歳未満だった人は、20歳の誕生日の前月頃に「国民年金被保険者資格取得届書」が自宅に届きます。それを住所地の市区町村役所、もしくは最寄りの年金事務所に提出して手続きを行います。来日時に既に20歳以上だった人は、住所地の市区町村役所で住民登録が完了したら、同役所の年金課で手続きを行います。年金加入手続きが完了すると、登録した住所地に年金手帳が郵送で送られてきます

 

年金手帳を持っていない主な原因

①紛失

年金手帳は一度発行されて手元に届いた後は、自分で保管し続けなくてはいけません。更新などはなく、基本的に同じものをずっと使用します。ただし、年金手帳は年金番号の確認で使われる以外にほぼ使用機会がないため、中には保管場所忘れや引っ越しなど様々な理由で紛失する人もいます。

②国民年金に加入手続していない

前述のとおり、国民年金は住民登録をするだけで自動的に加入手続きが済む、というものではありません。加入には別途役所での手続きが必要です。しかし、在留カードなど日本での生活に即関わりのある住民登録と違って、年金加入手続きはうっかり忘れてしまいがち。もしくは、住民登録をしたから年金加入手続きも自動的に済んでいると勘違いしている人はかなりいるのです。

 

年金手帳を紛失したら速やかに再発行

年金手帳の紛失に気付いたら、出来るだけ早く再発行手続きを行いましょう。年金手帳再発行のための手続き先は加入している、またはしていた年金の種類によって異なります。国民年金第1号被保険者または任意加入被保険者は住所地の市区町村役場で手続きを行います。手続きには「年金手帳再交付申請書」を記入して提出します。提出方法は直接窓口にて提出する方法のほかに、郵送や電子申請もできます。

※「年金手帳再交付申請書」には基礎年金番号を記入する箇所があります。年金手帳がないのでそもそも基礎年金番号が分からないという人は、ねんきん定期便や年金保険料支払い用の納付書や領収書などで確認できるほか、最寄りの年金事務所へ顔写真付きIDを持参すれば問い合わせることができます。また、急ぎで再発行を受けたい人も年金事務所で手続きすると、即日交付が受けられます。

 

未加入の人はすぐに加入手続きを

国民年金への加入をうっかり忘れていた!という場合は、分かった時点で速やかに住所地の市区町村役所で加入手続きが必要になります(例えば、新社会人が就職先で年金手帳の提出を求められて初めて未加入が発覚したという場合など)。手続き方法は来日後に行うものと同じく、住所地の市区町村役所に下記の書類を持参して行います。

  • 国民年金被保険者関係届(役所で入手可)
  • 本人確認ができる身分証明書
  • 日本に上陸した日がわかるパスポート

未納分はどうなる?

手続きには日本上陸日がわかるパスポートを持っていく必要があるため、未加入期間がわかります。年金加入が遅れた場合、本来加入するべきだった日にさかのぼって加入することになります。それでは未納分が発生してしまい、その分一括徴収されてしまうのでは?と思われるかもしれません。未納の年金保険料は確かに支払う必要があるのですが、例えば未加入期間が学生だった期間と被っている場合には、加入と同時に学生納付特例を過去2年にさかのぼって申請できます。もし、実際に支払いが発生してしまった場合には、手続きの際に役所の担当者に自分の経済状況を話し、未納保険料の分納や減額を受けられるかどうか相談してみましょう。

 

まとめ

国籍に関わらず日本に住所地を持つ全ての居住者に加入義務のある国民年金。就職や結婚で自分自身や配偶者の勤め先から提出を求められて初めて、紛失や未加入に気が付いた!というのは実によくあるケースです。紛失の場合は年金事務所で手続きすれば即日再発行してもらえるので、すぐに提出しないといけないという場合でも安心です。ただし未加入の場合は市区町村役所での手続きになるため、年金手帳の発行には少々時間がかかりますので、提出先に事情を話して待ってもらう必要があります。必要な時に焦らなくても済むように、年金手帳の有無と保管場所をあらためて確認しておきましょう。

 


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あきらことほ

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日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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