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記録的な寒波で冷え込んだ冬も終わり、そろそろ春の行楽シーズンの始まり。都市部を離れて郊外への花見やピクニックを計画している人も多いのではないでしょうか。さて日本の都市部、特に東京都心周辺に住んでいると自分で自動車を所持して運転している、という人は少ないもの。そんな人たちにとってたまに郊外へ遠出する時に便利な交通手段になるのが、レンタカーです。また、グループで日本へ観光に来て交通費を安くあげたい人にとっても最適。今回は日本でレンタカーを借りる際の手順や注意点についてご説明します。
日本のレンタカー会社
日本にあるレンタカー会社は、純粋なカーリース会社が運営しているもの、大手自動車メーカー系列のものなど様々。また、鉄道会社のJRもレンタカー事業を展開しており、メジャーな駅に店舗を構えています。カーリース会社や外資系のレンタカーと違い、自動車メーカーの系列店舗では、基本的にそのメーカーの生産している自動車のみ借りることができます。日本全国で店舗展開している大手レンタカー会社には次のようなところがあります。
タイムズカーレンタル、ニッポンレンタカー、トヨタレンタリース、オリックスレンタカー、日産レンタカー、ニコニコレンタカー
全国展開のまた全国展開の大手の他にも一部地域のみで営業している会社もあります。こういった地域限定のレンタカー会社は乗り捨て利用ができないなどのデメリットがある代わりに、大手と比較して料金が安い傾向にあります。
日本でレンタカーを借りるために必要なもの
日本のレンタカーは、日本で有効な運転免許証を持っている18歳以上の人であれば誰でも借りることができます。国によってはもっと若い年齢から認められているところもありますが、日本で普通自動車の運転免許の取得ができるのは18歳からと定められていますので、年齢の条件を満たしていなければレンタカーは借りることができません。日本で有効な運転免許証とは下記の3点です。いずれかの免許を所持していれば、日本国内で運転はもちろんレンタカーを借りることもできます。
- 日本の運転免許証
- ジュネーヴ交通条約に基づいて発行される国際運転免許
- スイス、スロベニア、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ公国、台湾の運転免許に政令で定める者が作成した日本語翻訳文を添付したもの
※日本の運転免許証以外で運転する場合は、必ずパスポートの同時提示が求められます。
※3にある国の運転免許証の日本語翻訳は、指定の機関が行ったもののみ有効です。指定の機関とは、運転免許証を発効した国の大使館・領事館などや、日本のJAF、台湾の免許証の場合は亜東関係協会が挙げられます。全国に支部のあるJAFが最も依頼しやすいですが、翻訳にかかる時間は即日から2週間と幅があるため、依頼する前に所要時間を問い合わせておきましょう。
レンタカーの予約方法
レンタカーは車の在庫さえあれば直接店舗に出向いて借りる事もできます。しかし、当日だと希望の車種が借りられない場合も多々あるので、やはり事前に予約しておいたほうが無難。予約は電話でもできますが、インターネット予約のほうが24時間どこからでも予約できるので便利です。また、予約前に料金比較サイトでどの会社が最もお得か検討しておくことも大事です。比較サイトは数々ありますが、「楽天トラベル」と「たびらい」のサイトが多言語対応しているので使いやすいでしょう。検索方法は特に変わったところはありません。
- 希望の出発日、返却日、車の引き取り場所、返却場所、車種などの条件を選択して「検索」を押します。
- 条件に合う車がリストアップされますので、自分が借りたいと思う車種を選び「予約」ボタンを押して予約画面へすすみます。
- 予約画面では、氏名、Eメールアドレスなどを入力後、クレジットカード情報を入力して予約完了です。
- 予約時に入力したEメールアドレスに予約確認メールが届くので、プリントアウトして当日店舗に持参します。
レンタカーで選べるオプションの種類
レンタカーは車種以外にも色々なオプションを選択することができます(選べるオプションの種類はレンタカー会社やその商品によって異なります)。
- カーナビ
- ETC
- 乗り捨て
- チャイルドシート/ジュニアシート/ベビ―シート
- 免責補償
- AT/MT
※カーナビ、ETCについては標準装備なっている場合もあります。
レンタカーを借りる際の注意点
- レンタカー料金の支払いはクレジットカードで求められることがほとんどです。現金で支払いをする際は、運転免許証以外に保険証やパスポートなどのIDの提示が必要になる場合があります。
- レンタカーを返却する際にはガソリンをタンクいっぱいまで充てんして返却します。ガソリンを入れずに返却した場合は、走行距離に応じて各社が設定したレートにてガソリン代を清算します。
- 大手のレンタカー会社が提供する乗り捨てオプションは、距離によって値段が変動します。県や地方が離れるにつれて高額になります。
まとめ
日本でのカーレンタルは有効な免許証さえあれば誰でも簡単にできます。ただし、国際免許や外国免許で借りる際にはパスポートや翻訳文を忘れないことが重要。また支払いはクレジットカードが基本です。このあたりの条件や予約手順は海外の場合とあまり違いはありませんので、比較的スムーズに行えます。予約後は確認メールが届いていることを確認して、当日ピックアップする時に提示できるよう準備していきましょう。
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