車を持たない人急増中!?日本のカーシェアリング事情

カーシェア

photo by TAKA@P.P.R.S

日本ではしばらく前から「若者の車離れ」がよく報じられるようになりました。現代の日本の若者は、数十年前の世代と比べて車を購入したがらないのだそうです。ただ、それより上の年代の日本人がそれほど車を購入しているかというと、そんな気配もありませんね。ではなぜ日本の都市はあんなに渋滞しているのか、という疑問はさておき、実際、日本でも都市部を中心に車を持たない選択をする人は増えているのです。その代わりに増えているのが「カーシェアリング」。レンタカーに似ていますが、レンタカーよりもリーズナブルな値段設定で現在市場が急成長しています。今回は日本でのカーシェアリングの利用方法をご紹介します。

 

日本のカーシェアリング大手

会員間で自動車を共同使用するシステムで、ヨーロッパやアメリカではかなり浸透していますね。日本でも80万人以上が会員登録おり、全国に1万か所以上のカーシェアリング用ステーションがあります。日本では大手レンタカー会社や有料駐車場を経営する会社がカーシェアリング事業を行っていることが多いです。現在日本のカーシェアリング事業の最大手はタイムズカープラス。ステーション数が競合他社に比べて格段に多いのが特徴です。次いでオリックスカーシェアとカレコは展開している地域が限られていますが、主な都市は網羅しておりステーションの数も多くあります。下記はタイムズ、オリックス、カレコの利用料金や月額料など主な条件の比較です。

 

 

タイムズカープラス

オリックスカーシェア

カレコ

初期費用
(入会金等)

1550円
(会員証発行手数料)

1000円
(会員証発行手数料)

0円

時間料金

206円/15分
(ベーシック)

200円/15分
(スタンダードクラス)

150円/10分+16円/㎞(ミドルクラス)

距離料金

なし

15円/㎞

16円/㎞

6時間以内の利用は無料

月額基本料

1030円

980円

980円

ガソリン代

使用料に含む

使用料に含む

使用量に含む

補償制度

対人・対物・車両・人身傷害 ※搭乗者補償はなし

対人・対物・車両・人身傷害 

対人・対物・車両・人身傷害 

ステーション

46都道府県に8800拠点以上

関東・関西・東北・東海・沖縄地方に1600拠点

東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、岡山県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、沖縄県に1600拠点

※利用料金は時間料金と距離料金の合算です。

 

入会条件と会員登録

入会条件

カーシェアリングの会社に会員登録するには、日本で有効な運転免許証の所持、日本で運転できる年齢に達していることが前提です。日本で有効であれば外国免許や国際運転免許でも加入できます。また、免許証を取得してから1年以上たっていることなど、各会社が独自に設定している条件もあります。日本で有効な運転免許とは、下記の3種です。

  • 日本の運転免許証
  • ジュネーヴ交通条約に基づいて発行される国際運転免許
  • スイス、スロベニア、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ公国、台湾の運転免許に政令で定める者が作成した日本語翻訳文を添付したもの

会員登録方法

会員登録の方法は会社ごとに若干異なりますが、前述の大手4社では概ね次のようなものがあります。入会手続きにはおよそ1から2週間かかります。

  • Web入会:インターネットで申し込みフォームを入力・送信後、IC会員証が郵送されます
  • 郵送入会:申込用紙を郵送し、IC会員証を郵送で受け取ります
  • 来店入会:カーシェアリング会社の店舗に出向き、店頭で入会手続きを行います
  • 説明会で入会:カーシェアリング会社が行う定期説明会へ出向き、その場で手続きを行います

必要書類

  • 日本で有効な運転免許証
  • 契約者本人名義のクレジットカード
  • 運転者本人名義の携帯電話番号とメールアドレス

※その他プランに応じて追加書類が必要になる場合もあります。
※国際運転免許証での入会の場合、インターネットでしか申込できないなどの制約がある場合もあります。

 

カーシェアリングの利用手順

会員証が届いたらすぐに予約・使用できます。詳しい手順は各社それほど差がありません。今回は業界最大手のタイムズカープラスの場合を見てみましょう。

  1. パソコンやスマホを使って希望の時間帯に利用可能かチェック、空きがあれば予約を入れます
  2. 予約した時間に指定のステーションへ行き、駐車中の車上にあるカードリーダーに会員証をかざし、車のロックを外します
  3. 乗車前に必ず車に異常がないか確認します
  4. 車内のグローブボックスにあるキーを取り出し、駐車スペースから発車
  5. 駐車スペースに間違って他の車が駐車してしまわないよう、出庫後は元のスペースにスタンド看板を置きます
  6. 使用後は元の駐車スペースに置いたスタンド看板を移動し、駐車、エンジンを切ってからキーをグローブボックスに返却、忘れ物等がないか確認します
  7. スタンド看板を元通り車の前に置き、車上のカードリーダーに会員証をかざして車を施錠します

※給油は車内に備え付けの給油カードを使って、指定のガソリンスタンドで行います。給油や洗車をすると料金サービスが受けられます。

 

カーシェアリングを利用する際の注意点

  • カーシェアリングは短期間の利用を目的としているため、数10分から最長72時間程度までの利用に限られます。
  • レンタカーと違い、返却後に毎回社内清掃が行われるわけではありません。次の利用者のために社内にゴミを残さないなど、車を清潔に使用することが大原則です。
  • 車を使用する際には必ず運転する前に車体に傷や破損がないか確認しましょう。異常を見つけた場合は、すぐにカーシェアリング会社に連絡を入れます。
  • 車内で喫煙して臭いを付けた、外装に傷をつけたなど、小さな傷や破損でも復旧のためのノンオペレーションチャージがかかります。
  • カーシェアリングでは乗り捨て利用はできません。車は必ずピックアップした場所へ返却します。
  • カーシェアリングの会社でウェブサイトやアプリを多言語化している会社はまだありません。日本でカーシェアリングを利用するには、サイトを使いこなすだけの日本語能力、もしくは日本語での作業を手伝ってくれる人が必須です。

 

まとめ

ここ数年、急成長を遂げている日本のカーシェアリング。確かに公共の交通機関が発達している都市部では、自家用車の維持はあまりプラクティカルではありません。かといって、月に何度か、買い物に車を使いたい程度の理由でレンタカーを借りるのも不経済ですね。その点カーシェアリングなら小刻みの時間設定で車を借りる事ができ、駐車場維持や車検に出費する必要もありません。今のところ日本語のみの運営となっているのがネックですが、レンタカー会社が続々と多言語対応を始める中、カーシェアリングも多言語で利用できるようになる日も近いかもしれません。

 


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あきらことほ

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日本を離れて11年。帰国の度に日本のいいとこ再発見。このコラムが皆様の「日本のいいとこ発見」のお役に立てればウレシイです!

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